「鬱の力」

新年度、新たしい仕事が始まって、法律や制度も変わって、覚えることもたくさんあって、忙しいっ!学生以上に日々勉強中。
そんななか、嬉しいことも。かつて長女の保育園でお世話になっていた先生が、次女の保育園に異動になったこと。姉妹でご縁があるなんて、なんて素敵な偶然!さらに・・・3歳児クラスになって保育料が半額に。楽になるなぁ。感謝、感謝。

勉強や仕事の合間に、「鬱の力」という本を読んだ。作家の五木寛之さんと精神科医の香山リカさんの対談で構成されている。
まず、「治療すべき鬱病と、人間本来の『鬱』は分けなければならない」という発想に興味を持った。今、いわゆる「心の病」で苦しむ人が増えているとされるが、それはすべて治療すべきものなのか。五木さんは、「今の時代、『ちょっと鬱』くらいが正しい生き方、鬱は力でありエネルギーになりうる」と語り、香山さんは「20世紀になって精神医学が発展し、鬱を疾患として確立する際、メランコリーやノスタルジーのような現象と、完全な疾患としての鬱病が、全て病気で取り込まれてしまった」と指摘する。この点、精神科医も混乱しているという。そして、治療法はどちらにしてもある種の薬を出すだけでよくなってしまった、と。

これって、本来治療が必要な鬱病患者の方には危険な話だよね。一方、「鬱気分」の人までが「これを治さなければ」と思って不必要な投薬を受けているのなら、それも危ないし、無駄だ。このあたりの判断は、素人には良く分からない。

世の中の流れとしては、五木さんが話すように、鬱を前向きに捉え、それをそのまま受け入れる方が理にかなっているのだろう。大きな枠組みで捉えると、戦後60年の「躁の時代」を経て、今は「鬱の時代」とのこと、それなら、それに沿った生き方、考え方がきっとあるはずだ。
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by miki_renge | 2009-04-03 06:41 | 社会・経済一般
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