就職留年

7月は人前でお話させていただく機会が多く、ただいまその準備に追われている。と言っても、長女の面談やら通院やら通級やらで、なかなか進まないのだが…限られた時間を最大限に活用しようと腹を括る。

さて、昨日大きく報道された「就職留年7万9000人、大卒予定7人に1人」というニュース。
卒業年限を迎えながら留年する学生が全国の大学で少なくとも7万9000人いると推計されることが、読売新聞の「大学の実力」調査で明らかになった。
根強い企業の「新卒一括採用」を背景に、就職が決まらず翌年に再び「新卒」として就職活動(就活)に臨む学生が急増している。卒業予定者数は約56万8000人で、7人に1人は留年している計算になり、就職戦線のさらなる激化を招いている。(読売新聞)
この記事を読んで、暗澹たる気持ちになった。
以前読んだ「雇用大崩壊 サラリーマンがなくなる日」の著者は、「雇用を守れという短絡的な要求が、正社員の温存に繋がり、新卒採用の就職の機会を奪っている」と述べていたが、その通りだ。

なぜ学生が就職留年したがる(せざるを得ない)のか。それは就職活動時に「新卒」という資格が欲しいからなのだと推測する。実際、新卒時にしか応募できない企業は大企業を中心に多いのが現実。

働く意欲がある若者が働けず、企業そして社会がそれを生かしきれていないのは、全くもったいない話だが、この解決は簡単ではない。

企業にとっての、新卒一括採用のメリットも良く分かる。
中小企業では新卒にこだわっていないところもたくさんあるが、社員教育にお金をかけられない分、ある程度の規模の企業で組織にもまれた経験を積んだ人に来て欲しいという思いもあろう。

一方、学生に、「とりあえず雇ってくれるところで働いてみれば?」ということも簡単だ。しかし、やはりこのご時世、納得のいく就職活動をしたいという意気込みで臨んでいることだろう。
せめて非正規社員で就職しても、正社員になる道が大きく開かれていたら…と考えるが、今の日本では難しい。
もちろん、「学費が払える恵まれた層にしかできないこと」「留年したところで、さらに厳しくなるだけではないか、翌年の景気なんてもっと不透明だ」「我がまま言うな、選り好みせずまず働いてみよ」という(主に)年長者の声があることも認識しているし、そのような意見にも共感するが。

バブル期に就職活動をした私にとって、今の学生の苦悩は想像できない。当時は大卒女子の就職はまだまだ厳しかったが、それも今とは比較にならないだろう。
今は大学生にエールを送ることしかできない無力な自分が、情けない。
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by miki_renge | 2010-07-07 06:53 | 雇用・人事
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