「宇宙主夫」さんの葛藤

先週末は長野のこちらで、こちらの仲間とともに、ワークライフバランスのセミナーをさせていただいた。
皆さん熱心で本当にありがたかった。ただ、「あれも伝えたい、これも伝えたい」と思いが募り過ぎて、時間切れになってしまったのが悔しい。まだまだ知られていないワークライフバランスの概念。もっと内容を絞り込んで、凝縮してお話しすればよかったかな、と反省。
しかし、日常生活の中で受講された皆さんが、ほんの少しずつでも、「あぁ、こういうことなのね」と実感して下さればそれでいいと思う。もともと、浸透には時間がかかるテーマだもの。地道に種まきしていければ。

翌日は次女を児童館に連れて行き、私は傍らで読書。読んだ本は「宇宙主夫日記」。「ママさん宇宙飛行士」山崎直子さんのご主人、山崎大地さんの本である。

育児や介護で、幼い頃からの自分の夢を諦めなければならなかった悔しさ。
異国での専業主夫生活のつらさ。うつ、自殺未遂、離婚調停…
それが赤裸々に綴られている。ここまで書いていいのか?というくらい。

「世の中の主婦の大半は同じだろう」という声もあるかも知れない。私も初めは、そんな冷やかな受け止め方をしていた。しかし、読み進めていくうちに、そんな簡単なもんじゃないと、考えを改めた。妻は国家プロジェクトに関わっている。一方で自分の自由は制限される。やはり特別なのだ、と。
妻の特殊事情ばかりに気を遣い、自分の感情を押し殺す。それじゃ、続かないよね。

もし、直子さんが長期出張中で仕事と育児と介護で倒れそうになっていた頃の大地さんが、今回のようなセミナーにいらしていたら、私は何とアドバイスすれば良いのだろう?
「奥様ともっと話し合って下さい」…何を?
「お金で解決できることは解決して」…介護施設に入れても家族がやることは多々ある。また、お子さんへの負担は決して軽く考えられない。
「いっときの我慢ですよ」…そんなこと、頑張っている人に言えない。
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by miki_renge | 2010-08-02 15:16 | 仕事場にて
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