課長のバイブル

東レ経営研究所の所長である佐々木常夫さんが書かれた「そうか、君は課長になったのか。」を読んだ。架空の新任課長への応援の手紙としてまとめられたものだ。
課長が持つべき心構えが、ご自身の経験談を交えて綴られている。新任課長にとっては何から初めていいかの道しるべになるし、部下との関係や仕事管理に悩む課長にも大いに参考になるだろう。

佐々木さんは、3人のお子さんのうちお1人が自閉症、奥様が肝臓病・うつ病を患った経験があり、それはそれは苦労をされながら仕事を続けてきた方。決して誰でもできることではないと思うが、それでもその壮絶な体験の中から得た教訓は、読者に大きな気付きを与えてくれる。志を持つこと、大局観を持つことなど、本当に仕事上で必要なことを、温かく教えてくれる。

その他、特に気になった内容をメモ。

・「現在の職にはタイムリミットがある」
 明確な目標なしでのんべんだらりと仕事をしていては、あっという間に在任期間は終わってしまう。そこから逆算して自分を追い込むことが必要ということだ。これは課長でなくてもそうだよね。前職で、「今異動になれば、この仕事はしなくて済みそう」と逃げ切りを願っていた自分が情けない。

・「褒めるも叱るも本気でなければダメ」
 このことが書いてあった章のタイトルは「褒めるが8割、叱るが2割」であるが、実は割合は重要ではない。褒めて伸びるタイプも、叱って緊張感を持たせた方がよいタイプもいるので、相手に合わせることが大事とのこと。これは子育てにも通じる考えだ。

・「批判精神なき読書は有害」
 考える力を養ってこその読書、単なるインプットだけでは時間の無駄になりかねないという主張にドキッ。新刊が出ると、話のネタ仕入れに…と思ってつい手にとってしまうが、本当に使える知識を得ようと思うなら、多読よりも精読なんだよね。本との付き合い方、考えよう。
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by miki_renge | 2010-08-20 06:29 | 雇用・人事
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