いちばん優しい事業承継の本

いちばん優しい事業承継の本」を読んだ。
帯に「東京商工会議所の経営相談窓口で、日夜奮闘する中小企業診断士が、事業承継に出会った事例を元にライブに解説!」とあるように、臨場感あふれる内容である。

私自身、(東商ではないが)相談窓口で事業承継に関する話をしばしば聞いている。
よくあるのは、「先代社長が急に倒れて、経営に直接携わるを得なくなって困っている」というパターン。
あるいは「健康にも不安が出てきたし、そろそろ引退したいんだけど、なかなか言い出せなくて…」「自分の中では“いずれは彼に継がせたい”と決めているけれど、タイミングが図れない。経営もジリ貧だし、借入金もあるし…」という社長も。

本書は、このようなケーススタディから、
 ・何から始めればいいか
 ・いつからやればいいか
 ・誰に相談できるか
などを、文字通り「優しく」(「易しく」でもあるが)紐解いている。
上手く進んだ事例だけではなく失敗事例も紹介されており、「どうしても事業承継の道筋が見つからない場合の対処」や「他人をワンポイントで社長へ登板させる際の注意点」などのコラムも充実。経営者向けの「未来予想図」ワークシートは、課題を可視化させるのに役立ちそう。

本書の冒頭でも述べられているが、団塊世代サラリーマンの定年退職がピークを超え、今度は経営者の世代交代が本格化する。診断士としてすぐに対応できるように、この本をもっと読みこんで知識を強化しなければ。一企業を守るだけではなく、ノウハウを持った企業をこの世から消さないためにも。
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by miki_renge | 2011-01-15 20:50 | 仕事場にて
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