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目の前の人だけ救えたらいいのか:「犬を飼うということ」より

犬を飼うということ~スカイと我が家の180日~」(テレ朝系金曜23:15~)を観た。
この枠は「歌のお兄さん」「マイガール」「バーテンダー」などの名作を生み出した素晴らしい枠。今回も当然観るでしょ^^

スカイツリーの傍にある古い団地に住む勇次(錦戸@関ジャニ)は、妻(水川あさみ)と小学生の息子、娘の4人家族。一見、どこにでもいる普通の家族だ。
勇次は中流機械メーカーの人事部で、自分より年上の社員に早期退職勧告を行うストレスだらけの日々。こんな激務なのに、給料は安く、妻はパートを掛け持ちし、子供達は節約に励む。一家の夢はハワイ旅行。「夢の箱」と名付けられた貯金箱がある、が、お金はいっこうに貯まらない。そんな折、娘が殺処分されかかった犬を連れ帰ってきた…

1話は、だいたいこんなストーリー。

まず、錦戸の「リストラ宣告係」という役どころがつらい。
現実に、社員にリストラ宣言をする人事担当の方の話を聞くことは(仕事柄)あるが、感情を殺さないとやっていけない仕事だと思う。「この仕事が完了したら、自分も退職する」と決意しながらやっている人も少なくない。辞めさせた社員が背負う家庭事情などを目の当たりにして、「自分だけのうのうと働いてお給料をもらうわけにはいかない」という精神状態に追い込まれると言う。もちろん、その前に自分が鬱になり、退職してしまうケースもある。

今回、錦戸は、「奥さんがガンで余命わずか」というリストラ候補社員の事情を知り、「その人だけは何とか救えないか」と上司に直訴する。
しかし上司は冷たく言い放つ。「この人だけ救えたらいいのか?」

同じ頃、娘も動物愛護センターで、一匹の犬を引き取ろうとして、職員さんに言われていた。「この国では飼い主のいない犬は生きていけない。その犬だけ助かればよいのか?」

このセリフに「任侠ヘルパー」最終回を思い出した。
穴だらけの介護制度の矛盾をついた極道メンバーに対して、「目の前の老人さえ救えればいいのか。そんなことをしていたら介護行政は崩壊する」と反論した、厚生労働省の役人さん。

そこから一気に、震災の被災地支援や、特に義援金のことまで想像が飛ぶ。
「そこにいる人だけ救えればいいのか、その関係者だけ何とかなればいいのか」
そうなのだ。たとえば、私は今回の震災で、義援金は「子供を救う」というコンセプトのところにしか送っていない。でも子供だけ救えればいいとは思っていない。
また、広く言えば、義援金が必要なのは東日本大震災だけではない。東日本大震災の前のニュージーランドの地震だって、新燃岳だって、震災前は大きな関心を集めていた。

すべての人が公平に救われるのは、現実的に難しいのかも知れない。
けれど、どこかで苦しんでいる人がいるということだけは、忘れないようにしたい。
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by miki_renge | 2011-04-18 06:46 | ジャニーズ
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