てんかんと交通事故

先日、栃木県鹿沼市で、クレーン車が登校中の小学生の列に突っ込み、6人の子供が死亡するという痛ましい事故があった。保護者にとっては、悔しくて悲しくてたまらない事故に違いない。

運転手が26歳の若者と聞き、「無謀運転か?」「いや、会社の働かせすぎか?」と腹が立ったが、あとから彼が運転中、「てんかん発作」を起こしていたのではないかと知り、複雑な気持ちになった。

てんかん。脳の病気で、突然発作を起こしたり、意識を失ったりする。
実は長女も、半年ほど前、この病気の疑いをかけられていた(今も全否定されたわけではない。そろそろ脳のMRIを撮りにいかなくちゃ)
ただ、薬で8割は症状を抑えられるとのこと(薬を合わせるまでが大変だけど…)。「病気」というより「体質」に近く、ごく普通に日常生活を送っている人もたくさんいる。

報道によると、この運転手は、薬を飲み忘れて事故を起こしてしまったらしい。これは言語道断。きっと、「この事故によって、「投薬で発作をコントロールして、普通に日常生活を送っている人」からすれば、この上なく迷惑な話だろう。実際、「日本てんかん協会」では、声明文で遺憾の意を表している。

この事故がきっかけで、てんかん患者をはじめ、「外見からは分からない」障害を抱えた人に対する偏見が助長されないことを願う。
でもねぇ…「外見からは分からない=自己申告がすべて」だったら、自分のハンディについて申告したくないという気持ちも、残念ながらよく分かるんだよなぁ。
原発事故による福島県人に対する、全く根拠のない差別を見ると、その懸念が増してしまう。

この事故が、決して許されるものではないと分かっていながらも、きっと、彼自身も、彼の親御さんも、主治医も、どんなにか苦しいだろうと考えると、やりきれない。クレーン車に乗ることが夢だった彼に対して、もし私が親だったら、どんな言葉がかけられただろう。うちの長女だって、難聴ゆえに就けない職業がある。もしその職業が長女の夢だったとしたら、どうやって諦めさせるだろうか。奪われた命が長女と同年代の未来ある子供達のものゆえに、どちらの気持ちも想像できて、つらい。
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by miki_renge | 2011-04-22 11:12 | 社会・経済一般
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