続・24時間テレビ2012+ダウン症検査

24時間テレビのあり方について世間が盛り上がるのは、この時期のお約束。
先日は乙武洋匡さんがTwitterで、この番組のあり方に疑問を投げかけていた。
もちろん、「感じ方、受け取り方は各自の自由」としたうえで。

確かに、いろんな感じ方があるんだと思う。
ということで、私も先日の記事に続いて、感じることを3つほど。

まず、24時間テレビって、そんなに「障害者の頑張りを、健常者が憐れむ」ような作りになっているだろうか?
私はこの数年、深夜の時間帯以外はこの番組をほとんど見ているが(ジャニヲタなので 爆)、そもそも、そんなに障害者の出番って多かったっけ?
今年と去年は震災復興にかなりの時間が割かれていたし、今年は虐待も扱っていたし、数年前には「いじめ」が取り上げられていたことも。

次に、「障害者は無理やり頑張らされている」のだろうか?
当人たちは「この企画があったからこそ頑張れた」のでは?と私は受け止めたけど。
晒し者にされた、という意識はあるのだろうか。ないなら、それでいいじゃん、と思うのだけど。もしくは晒されてでも、訴えたいものがあったという見方もあるよね。

最後に、ほぼ毎年のように書いているけれど、この番組、障害や病気について知るきっかけになりうるのではないのかな。
でも、ただのドキュメンタリーではあまり観る人がいないのも現実。
同じ日テレが「NNNドキュメント」という番組で、ときどき障害や病気をテーマにしているけれど、24時50分からの放送であり、視聴率は高いとは思えない。また、そもそも障害をこのように取り扱う番組はあまりない。
それなら、芸能人をたくさん呼んで、視聴率の上がる仕組みを整えて放送した方が反響もあるはず…その程度のヨミは誰でもするだろう。

今日だって、「妊婦の血液で、胎児がダウン症かどうかがほぼ確実にわかる新型の出生前診断が導入される」ことが、それによって人工中絶が増える懸念とともに報道されている。
ネットでちらっと見たが、多くは「中絶容認」、その理由は「育てる親の負担が大きいから」。ついでに「ダウン症児が生まれないようになれば、その分の社会保障費が浮くから、この検査費用が安くできるはず」「検査を義務付けて、その結果ダウン症でも産むことを決意した人には、すべて自己負担で育児させよ」とかいう意見もあった。

でもねぇ、障害の種類ってダウン症だけじゃないんだよ。むしろごく一部。
出産時のトラブルでなることもあるし、少し成長してから分かる原因不明のものもあるし、事故や病気による中途障害だってたくさんある。長生きすれば、相応のリスクはあるのだ。
ついでに言えば、ダウン症でも自立しているケースはある。
そんなことは、「24時間テレビ」でもさんざん紹介されているはず。
むしろそれを知るために、乙武さんが言うように「パラリンピックを見れば?」と思ってしまう。

「偽善は許せない、綺麗事も許せない」今の世論って、そんな感じ?
何が正しいか分からないけれど、障害児を育てている母としては、社会全体が障害者排除の方向に向かわないか、心配になってしまうのだった。
それこそ判断は人それぞれで、他人に押し付ける気はないけれど。
でも、「社会の無理解・支援の手薄さで親の負担が増えるから、障害があることが分かったら中絶」というのは何とも…社会が障害を作っている面は否定できないと思うけどなぁ。
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by miki_renge | 2012-08-29 17:29 | 社会・経済一般
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