人の価値観はなかなか変わらない

久々に仕事の話。
以前から書いているが、私は週に1回、行政の経営相談(と言っても、ほぼ融資あっせん業務)の窓口に出ている。

経営相談と名前はついているものの、中には人生相談になってしまうケースも少なくない。
私は人生相談を受けられるほど人間ができているわけではないが、できるだけ気持ちに寄り添って、少しでも笑顔を取り戻していただけるよう、精いっぱい対応している…つもりである。

しかし現実には、「これでどうやって生活しているんですか?」と言いたくなるような決算書をお持ちの方もいらっしゃる。このような案件への対応は悩みどころだ。

そのような方は、事業資金を融資をしても返済できない可能性が高いので、むしろ福祉の窓口に誘導することもある。
ただ、多くの方は「自分で生きていける分だけは稼ぎたい」とおっしゃり、福祉のお世話になることを強く拒む。心配かけまいと、家族にさえこの状況を告白しようとしない。
長く事業をされている、ご高齢の方ならなおさらだ。過去には多くの成功体験をお持ちだろう。プライドもあるだろう。
その一方で、「もう私は生きている価値のない人間かも知れない…」と、顔をゆがめることも。
こういうときは、残念ながら前向きなアイディアは出てこない。こちらで提案しても、既に実行に移す気力が残っていない。

人間、そう簡単には価値観は変えられないよね。現状を受け入れるにも時間がかかるよね。
でも、ときには白旗を掲げることも、誰かにSOSを出すことも大事だよ。
ご高齢の方なら、「私があなたの娘なら、こんなとき、絶対に頼ってほしいと思います」と伝えるけれど、どれだけ心に届いているだろうか。いつも、歯がゆさを感じてしまう。

若い世代はまた違うのだろうけど、「誰かのお世話になることは恥」と考える人は、まだまだ多いよね。
障害者福祉、高齢者福祉だって同じだよね。最後まで我慢して、心中などの最悪の結果を招いてしまうこともある。

少しずつでも考え方を変えていければいいのだろうけど…その時間は残っているだろうか。
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by miki_renge | 2013-11-17 15:07 | 仕事場にて

高校生と小学生の娘を育てながら働く主婦。中小企業診断士・社会保険労務士。静岡出身、東京在住。SMAPとKAT-TUNを応援中。


by miki_renge

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