社員を思う気持ち

先日、MXテレビで、センチュリー証券の野澤社長のインタビューを放送していた。野澤社長、そう、あの山一證券の最後の社長だった方である。自主廃業の記者会見で、「社員は悪くありません」と泣いた、あの方である。

そのインパクトが強烈だったため、やはりインタビュアーもその話に触れることになる。
それに対して野澤社長が答える。
「社長名で解雇通知書を出すんですよ。私の判子で、彼らは職を失う。通知書に書かれた彼らの名前を見て、彼らの顔を思い出し、彼らの家族を思い出し・・・それでも私は判子を押さなければならない、つらかったですね」
記者会見でも、社員の顔が次々と思い浮かんで、涙が溢れてきたという。
ちなみに彼は、大学を卒業してから山一に入社し、ずっと営業畑を歩んできた「たたき上げの人」。現場をよく知っているからこそ、同志の気持ちがよく分かってつらかったという。

経営手腕に関してはいろいろと見解が分かれるだろうが(といっても、彼の在任期間はわずか3ヶ月だけだったのだが)、社員を思う気持ち、これは本来の社長のあるべき姿なのではないかと思う。
会社は雇った社員の幸せに対して責任があるのだ。もちろんそれは、社員の側も「雇われた側の責任・義務」を認識した上で成り立つことであるが。

あれから7年。今でも元社員の相談に乗っているという野澤氏。一生かけて支援すると言う。
もちろんセンチュリー証券の社長としても、「ガラス張りの経営」を目指し、お客さまや社員とのコミュニケーションをできるだけ大事にしたいと語っていた。そして、「私が頑張ることで、元山一社員が奮起するならば」と。

こういう社長さんにはエールを送りたいなぁ。
いや、別に「俺より頭のいい奴は要らない」と言い切った某会長さん(そろそろ逮捕された?)と比較してるわけじゃないですけどね。
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by miki_renge | 2005-03-03 10:39 | 雇用・人事
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