エスカレーターの慣行に異議

昨日の東京新聞にこんな記事を発見。
東京消防庁が、事故防止の目的で、エスカレーターの右側を急ぐ人のために空ける“慣行”に対して何らかの対策をとってくれるようである。
調査結果では、事故のけが人の96%が転倒、転落が原因で、六十五歳以上の高齢者が全体の53%、酩酊(めいてい)者が三割以上、歩くなど何らかの動作をした人が24%を占めた。けがをした未就学児は、約半数が保護者と手をつないでいなかった。また、分速が二倍になるとけが人が出る割合が三倍に。つまずいた人の約七割が手荷物を持っていた。

もともとエスカレーターは振動には弱く、メーカーは人が歩くことを想定して製造しているのではない、と以前にも聞いたことがある。
今では片側を空けるのがマナーのようになっているが、実は両側に同じように乗った方が、乗りたい人全員が早く終点に着けるという実験結果もあるらしい。

私は基本的にエスカレーターでは歩かない。急ぐときは階段を使っている。
もっとも、空いた方に堂々と立ち止まる勇気はない。
しかし、これは一人で乗るとき。
以前、どうしてもラッシュ時に娘を病院に連れていかなければならず、駅でエスカレーターを使ったことがある。手足にハンディのある娘は、片手は私の手を、もう片手はエスカレーターのベルトをつかまざるを得ず、どうしてもエスカレーターをふさいでしまう(ちなみにエレベーターは駅にはなく、階段は到底無理だった。抱っこでは私が転倒する)。
かくして、私は数人のサラリーマン風の男性やOLさんに「どいてください!」と声をかけられてしまった。一人の男性は、娘の頭を鞄で殴っていった。娘は大泣き。さらに周囲のイライラに火を注いだに違いない。

私の方が非常識だったのかも知れない。
でもね、仕方なかったのよ。ラッシュだから次から次へと電車が来るし、人が途切れることもないんだもの。それに駅は、通勤・通学者のためだけにあるもんじゃない。身体の不自由な方だって、お年寄りだって利用するんだよ。以前、左半身不随で右でしかベルトを持てず、やはりエレベーターで突き飛ばされそうになった方の投書が新聞に載っていたけれど、公共の場所なんだから、いろんな人がいるってこと、分かって欲しいよなぁ。

“慣行”を変えるのは難しいとは思う。
でも、事故が起こってからでは遅いのだ。
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by miki_renge | 2005-03-19 11:31 | 社会・経済一般
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