格差社会

2日の夜、NHKで「日本の、これから」という番組をやっていた。3時間にもわたる大型討論番組、しかも生放送。テーマは「格差社会」。娘の相手をしていて途中からしか見れなかったが、なかなか面白かった(今晩再放送をやるらしい)。

私が見たのは、「中高年のフリーターが増えている」というところから。
10~15年程前はモラトリアムな若者がフリーターに多かったが、近年はその高齢化が進んでいるということ。まぁ、しょっちゅう指摘されていることではあるが。
中高年フリーターの代表者?として取材を受けた人は、「この10年間で時間を失った」と話していた。分かるような気がした。

番組では、フリーターと正社員との賃金・待遇格差についても触れていた。
「同意できない」という意見と「同意できる」という意見、前者の方がやや多かった。
「同意できない」理由は、「同じ時間、同じ仕事をしているのに、フリーターというだけで賃金を抑えられ、安定した生活が送れない」というものが中心。
対して「同意できる」理由は、「正社員になるためには努力もした。結局努力をしていないフリーターと同列に扱われるのは納得がいかない」というものだった。

私はどちらかと言えば「同意できない」方でして。
人事の仕事に携わっていた身としては、結局、「安くて調整のきく(仕事が暇になったら簡単に辞めてもらえる)労働力が欲しい」というのが紛れもない本音というのがよく分かっちゃってるから。
自分でも全く二枚舌というのは認識しているけど・・・
逆にパートに出ていたときにも、同じことを会社から聞いていたよ。
あぁやっぱりそうなのね、って思ったよ。
せめて、何年かアルバイトをやったら正社員登用の道が開ける、という仕組みでもあれば話は違うんだろうけどね。フリーターが正社員として吸収されているデータはないみたいだし。



でもね。
フリーターの問題って、結局、税収が足りない、年金制度の将来が不安だ、ってところから出てきてると思うのよ。だってバブルの頃って、「若者の生き方の多様化」「雇用の多様化」ってもてはやされてたじゃない。
それが一転、不況になって、さらに少子化問題がのっぴきならない状態だってことに国が気づいて、「このままじゃ日本は大変なことになる!」って大騒ぎ。
フリーターのままじゃ将来大変だよ、って脅して、かといってフリーターの身分が身分保障されるわけでもなく、企業に対してはせいぜい自助努力が求められるくらいのものじゃ、何も変わらないよ。

格差社会とか言うけど、日本ってもともと大昔から格差社会だったよね。
だけど、高度経済成長期に日本的経営の象徴として現れた「年功序列」「終身雇用」=「一億総中流社会」となって、勘違いしちゃったのかな。
今問題なのは、「格差」によって「負け組」(この言葉嫌いだけど)に分類された人たちが、憲法25条にうたわれているような「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」すら失いそうになっている(かも知れない)ってことなんだと思う。「貧乏でも心が豊かだから幸せ」って、なかなか言えない世の中になってきているってことかな。
いや、こんなに悲観的に捉える必要もないのかも知れないけど。少子化に危機感を募らせる政府の謀略?なだけかも知れないけど。
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by miki_renge | 2005-04-04 12:22 | 社会・経済一般
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