労働分配率から給料を考える

人事担当の知り合いと話をした。
曰く、「社員って、意外と自分がいくら給料をもらってるか知らないんだよね。自分の労働の対価なのに。そのくせ、安い、もっと高くしろ、って言ってるよね。」
う~む、確かに。私は今は個人で受ける仕事のコスト管理は厳しく厳しくやってるし(笑)、パート勤務は時給が明確に示されているから意識してるけど、正社員として働いていた頃って、給与明細見ても、「今月は残業しなかったから少ないなぁ」くらいしか思っていなかった。
マクロ的視点では、「人件費の圧縮」とかなんとか言われて、傾向としては分かっていても、自分の基本給・諸手当・社会保険料等の正確な数字は掴んでないだろう。
気にするのは、「去年より上がった、下がった」、そして「生活はラクか、苦しいか」、「他人と比べてどうか」といったところだろうか。

しかし、経営者・人事担当者からみると、やはり不満に思えるのかも知れない。
社員一人を雇うのにも相当のコストがかかる。それを社員自身が認識していない、ということになるのだから。

その辺の事情を、「労働分配率」という指標で考えてみよう。
人件費の水準が適正かをみる指標として、企業が生み出した付加価値のうち、どれだけの割合で社員に分配するか(人件費に回すか)をみるのが「労働分配率」。

労働分配率(%)=人件費÷付加価値(粗利益)×100
(粗利益=売上−売上原価)


平均値や業種ごとのデータはこちらのサイトに示されているが、労働分配率が50%強というのはよろしいのかどうか・・・一般的には(単純に指標として捉えれば)低いほうがよく、6割を超えれば相当ヤバイと言われている。

ということで、自分自身の給料をもとに、自分は最低でもその倍の粗利を稼いでいるか考えてみるのもいいかも知れない(人事考課や賃上げ交渉でこういうデータがあるといいかも)。
それにしても、こういうことって、新入社員研修とかでやらないのかなぁ・・・
私も受けた記憶はないけど、この手のコスト意識を高めていくって必要だと思うなぁ。

あと、給料って世間水準を見ながら決める部分もあるけど、やっぱりそれだけじゃダメだってことを、この指標は教えてくれるんだよね。厳しいけど。
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by miki_renge | 2004-05-26 12:15 | 雇用・人事
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