雇用保険の不正受給

今日の東京新聞に雇用保険(失業手当)の不正受給の話がデカデカと載っていました。
詳細はこちら。まぁ、よく考えるもんだ。他のことに頭を使えばいいのに。

さて、雇用保険。記事にもあるが、近年は失業率の高止まりもあり、財政が逼迫している。
年金や健康保険の陰に隠れているが、集まる保険料を給付される失業手当が上回っている状態は続いており、今も1兆円くらい赤字があるのではないだろうか。積立金の取り崩しで補填しているとは言え・・・
一方で、程度の差こそあれ、不正受給の話はよく聞く。
一番多いのは、「今は働く気はないけど、もらえるのならもらっておこう」というもの。
失業手当がもらえる条件の一つに、「労働の意思および能力を有するにもかかわらず、職業につくことができない状態(=失業)にあること」という項目があるが、労働の意思がないのに失業手当をもらうのは、立派な不正受給となるのだ。

特に、週刊誌等で、定年退職者(&働く意思のない人)に「今まで払った保険料を取り戻すために、まず失業手当をもらいましょう」などと書かれていたりするのはどうにも腹立たしい。「第二の退職金」とか説明している記事まである。生命保険の満期金みたいに思ってるのかなぁ。失業っていうのは「事故」なのに(ちょっと休んでもいずれ働く気があるなら、ちゃんと延長手続きしましょう)。

似たような話で(失業手当ではないが)、出産して育児休業満了後に退職予定だが、育児休業基本給付金だけはいただく、という話も、実はよく聞く。
迷った挙句とか、働けない事情が生まれたのならともかく、退職を前提にお金欲しさに育休を取るというのは、職場に与える影響という意味でもどうかと思うが。

財政難で、給付も減らされているというのに、こういう人達も現実には存在する。
もちろん、、「働く意思」があるかどうかなんて、人の内面の話で、その人にしか分からない話だから、証明せよって言っても難しいんだけど・・・
もともと、不幸にして失業した人達のためのセイフティネットである雇用保険。
失業した人が精神的にも安定した状態で次の仕事を探せるよう、本当に必要な人のためになるような制度であって欲しい。
中高年のリストラ、就職難、そして自殺の増加・・・なんてのを考えると、強くそう思う。

ちなみに、不正受給は「3倍返し」なんですよね~(注:育休給付金にはペナルティはない)。
でも、不正を探す調査員にだって人件費はかかっている。無駄なお金は使いたくないものだ。
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by miki_renge | 2004-06-22 12:27 | 年金・保険
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