「ポジティブ・アクション能力アップ助成金」

先週流れたニュース。
2014年度の厚労省の事業、「ポジティブ・アクション能力アップ助成金」の申請がゼロだったとのこと。
 参考:「500社想定のはずが… 女性活躍助成の申請ゼロ」(東京新聞)

巷では、「口先だけの政策だった」「女性活躍なんて所詮絵空事」という批判があふれたが、支給要領やパンフレットを確認したうえで言ってるのかな…「シューイチ」で中丸が以前言っていたけれど、「単に批判するだけでなく、情報を得る努力は必要」だよね、と思う(そうそう、上田、お誕生日おめでとう!)

それはさておき。
私もこの助成金、何社かでお勧めしようとしたが、「使いにくいかなぁ」と思った点が3つ。

まず「対象となる女性の割合が4割を下回っていること」が条件であり、女性の職域拡大がそこそこ進んでいる企業は、対象外となること。この入口の部分でNGとなる企業が多かった。

2つ目は、女性の活躍に関する「数値目標の設定」が難しいということ。
1つ目の条件をクリアしていたとしても、当面、どのレベルを目指すのが妥当なのか、数年先のビジョンを考えつつ目標設定をするのは、意外に難しいかもしれない。特に中小企業では、まず「どんな人を確保して、どう育てていくか」が重要だし、そこに性別の要素を入れる余地は少ないように思う。

最後に、やはり「30時間の研修」の壁は高かったか。
ある程度、候補の目星がついている企業が最後の一押しで研修をするのなら効果的だろうが、そうでない企業で30時間の研修時間を確保するのは、モチベーションが上がりにくいと思う。支給金額が30万円(中小企業の場合)では、手間を考えると「うーん…」となってしまうかも。

やはりこの手のものは、同じく「両立支援助成金」の「育休復帰支援プランコース」のような、専門家支援とセットでないと難しいのかも…

幸い、「女性活躍推進法」成立を踏まえ、この助成金は「ポジティブ・アクション加速化助成金」として拡充されるらしい(←今春の情報なので、また変わるかも)。今後に期待。

おまけ。探してみれば、支援制度っていろいろあるんだけど、周知がうまくいっていないケースも多い。
周知だって税金だから、限界はあるんだよね。我々士業も頑張らないといけないんだけど。
東京都の方、ワークライフバランス系で、助成金や専門家派遣の、使い勝手のいい制度がありますよー。詳細はこちら
[PR]
by miki_renge | 2015-10-04 18:40 | 女性と仕事
<< 2年が経って 選択肢はあるはず(子持ち女性の... >>