服務規律違反を考える(ジャニヲタ編)

先週の「シューイチ」の「マジっすか」のコーナーにて、アップルパイを作った中丸がパティシエの先生に「売り物になると思います」と褒められていたが、本人、「ジャニーズは副業禁止なんで」と切り返していて、飲んでいたコーヒーを吹いた。
さらに、今朝は「地方に行ったとき、楽屋におしぼりが5つあると、精神的に来る」と、 以前も聞いたネタをぶっこんでいた。
さすが帝王・中丸、ネタにする余裕ができてきたと見るべきか…

さて、申し訳ないが、私も労務管理のセミナーや研修で一時期、このネタを鉄板にしていたことがある。
当時のマスコミ報道やKAT-TUNメンバーの発言によると、2年前の田中聖くんのジャニーズ事務所の解雇理由は「度重なるルール違反があり、注意をしても改まらなかった」とのこと。

ジャニーズ事務所の就業規則や契約内容を知る由もないが、服務規律として「副業禁止」は記載されていたのだろう。また、「常に品位を保ち、私生活上も含めて事務所のイメージを損なう行為をしないこと」などという趣旨の条文もあったと推測される。

「服務規律」に関する条文は、会社の思いをもっとも反映できる箇所。
働くにあたって何を大事にしてほしいか、最低限守ってほしいルールは何か。従業員の価値観や就業意識が多様化するなか、会社の秩序を守るために必要なことを明記する箇所。

服務規律が守れなければ、ときには従業員に懲戒処分が下される。
懲戒処分の段階は企業によるが、概ね「譴責」「減給」「出勤停止」「懲戒解雇」の4つ。いきなり懲戒解雇になることは稀で、大抵、何度か注意をし、始末書を取り、反省を促すという手順を踏むことになる。すなわち処分は「教育的指導」という側面を重視すべきであるし、懲戒解雇は最終手段であること。

この説明のために、
ジャニーズ事務所には恐らく「これを超えたら契約継続は不可能」というラインがあったであろうこと、事務所は適切なステップを踏んでいたであろうこと、チーム活動において、ルール違反はやはりメンバーを不安定にさせるということ、
等々、セミナー等で暑苦しく語っていた痛いヲタ(汗)

ただ、決して、彼を馬鹿にしたくてこのネタを持ち出したのではない。むしろ、反省した人間を叩き続ける風潮の方が怖いことも、必ず付け加えるようにしていた。
私も懲戒処分案件に巡り合ったことがあるが、つらいよ。特に職場を去る事案については、「この判断の前に、まだ何かできたんじゃないか」って思うもの。だから「今回はこんな結果になってしまったけれど、再チャレンジの場に恵まれますように」と思いながら見送る。当時はKAT-TUNのメンバーも似たようなことを言っていたよね。

ということで、再度告知。
身近な(?)ネタを織り交ぜながら、今月、東京都中小企業振興公社様の女性向け事業承継塾にて、労務のお話をさせていただきます。詳細はこちら
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by miki_renge | 2015-11-08 23:23 | 雇用・人事
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