公務員バッシング

はるか昔のことだが、大学1、2年生の頃は、漠然と公務員になりたいなぁと思っていた。
それを、公務員である父に相談すると、一言、「やめとけ。公務員は給料が安いし、保守的だから、きっと思うような仕事はできないと思うぞ」と。
確かに、我が家は決して裕福とは言えなかった。周囲との年収の格差にびっくりしたこともあったっけ。おかげで私は大学まで私学とは縁がなく、塾なんてとんでもない!という感じ。大学は、奨学金とバイトでどうにか卒業できた。

私の大学時代はバブル最盛期。また、男女雇用機会均等法も施行され、女性総合職の採用がグッと増えた時期。貧乏生活が身についた私も「それなら民間の方がいいか~」とあっさり考えを変えた。
実際、私の大学でも、成績のよい人間は金融系を中心にさっさと就職を決めていた。こう言ってはナンだが、公務員は、「就職活動でどこにも拾ってもらえなかった」人が最後に受けるもの、という雰囲気があった(もちろん初めから公務員一本という人もいたが、ごく少数派だった)。

その後バブルがはじけ、時代は大きく変わった。
安定している、失業の心配がない、福利厚生がしっかりしていて女性が出産後も働き続けられる、など、公務員人気はうなぎのぼり。
そして一方で、「公務員は優遇されすぎている」というバッシングめいたものが。

公務員って、割に合わないなぁと思う。
バブルの頃は「公務員には関係ない」と給料は据え置き。不況になると「公務員は貰いすぎ」と給料カット。
確かに、甘い汁を吸っている人はいるだろう。しかし大半の職員は一生懸命働いているのではないかと思うが・・・半ば八つ当たり的に、感情的に「給料高い!職員多い!」と叫んでも、空しいのではないだろうか。職員の数は、全体の業務のなかで決められていくものであるし、公務員に対する過度なマイナスイメージが先行して、優秀な人材が集まらなくなるかも知れないと思うと、かえって怖い気がする。

北海道では、月給一律10%カットを発表したが、やり切れない思いをしている職員も多いと思う。トップが責任を取る、というのなら分かるが・・・本当にこんなやり方でいいのか、疑問が残る。
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by miki_renge | 2005-10-26 12:12 | 社会・経済一般
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