イジメ対応:「ザ・ファシリテーター」より

いろんな人から「面白いよ~」と言われて読んだ「ザ・ファシリテーター」。うーん、面白かった!
普通のビジネス小説としても読めるが、一方でさまざまなファシリテーションの技法が盛り込まれており、非常に参考になる。「あぁ、こうすれば議論は堂々巡りにならずに済むのか」「会議内容を整理するにはこの視点で見ればいいんだ」など、新たな発見も多かった。

なかでも「なるほど」と思ったのは、ファシリテーションの教育への応用だ。
たとえば、クラスでいじめられているAちゃんがいるとする。1時間かけて、Aちゃんのよいところを誉めましょう、という授業をする。先生は、抽象的に誉めるのではなく、実例を挙げてどう感じたのか具体的に説明するよう指導する。1時間経ってクラスの皆から誉められば、Aちゃんも元気になるだろうし、いじめた側(クラスメート)も、Aちゃんのことを多面的に見ることができるようになる-というわけだ。

昔を振り返ってみると、いじめられっ子がいた場合、先生はクラスメートにその子の悪いところを挙げさせ、「あなたにはこんなに悪いところがあるのよ、これを改善すればいじめられなくなるわよ」というアプローチだったように思う。実際に何回かこういう授業(?)を受けたことがある(いじめられる側として実際に悪いところを指摘されたことはないが)。今思い出してもゾッとする授業だった。

ふと、秋田で2人の小学生を殺した某女性のことを思い出した。彼女はずっといじめられっ子だったそうだ。テレビで見たのだが、高校時代の寄せ書きには、クラスメートからの読むに堪えないような言葉が並んでいた。
もちろん殺人は許されることではないのだが、もし彼女に寄り添ってくれる誰かがいたら、こんな事件も起こらなかったかな・・・と思う。

自分自身も、2人の子の親として、肝に銘じておきたい。
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by miki_renge | 2006-08-01 16:09 | 雇用・人事
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