障害のある人が当たり前に働ける社会

先週、障害のある方の就労支援に関するシンポジウムに出席してきた。

基調講演では、「障害者の経済学」の著者でもある中島隆信先生が、「障害者はまず消費者になれ、それでないと生産者にはなれない」「そのためには、消費者になれるように周囲がサポートすべし、またより多様な選択肢が用意される社会でなければならない」と述べられた。
先生ご自身も、お子さんが脳性麻痺の障害をお持ちという。しかし親の視点というより、経済学者の視点で冷静にクリアに語られていたのが印象的だった(私はどうしても感情が先に出るからな、いかんいかん・・・)。

後半は企業や支援機関、行政の方のパネルディスカッションだったのだが、障害のある若者に対し、同世代の若者達が自然に手を貸しているケースなどが紹介され、「障害について詳しく知らなくてもいい、先入観がない方が“可能性”に焦点を当てたサポートができるのではないか」という意見が出されていた(これ、「僕の歩く道」のテル君と三浦君の関係と同じかも)。

私は、親の立場から「できるだけ知って欲しい、理解して欲しい」と思っていたのだが、それは必ずしも正しいとは限らないと思った。
確かに、実生活を考えても、「うちの子、ちょっとハンディがあって・・・」と言うと、身構えられたり、同情されたり、「ちょっと違うな」と思うこともある。
働く上でも、障害云々より、純粋に「これなら得意、これならできる」というものにもっともっと注目していくべし、と考えた。たとえば、難聴なら電話対応は難しいかもしれないけれど、電話が取れなくても仕事がないわけではない。

シンポジウムの最後には、「障害者が当たり前に働ける日本を作ろう」という構想が打ち出された。障害者だけではない、いわゆる社会的弱者といわれる高齢者や女性などすべての「働きたい人」に通じる考え方だと思った。早く実現しますように。

→シンポジウム主催者「株式会社福祉ベンチャーパートナーズ」様サイトへ
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by miki_renge | 2007-03-26 16:46 | 雇用・人事
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