「国民年金未納マニュアル」

「払わずもらえる!国民年金未納マニュアル」という本を読んだ。
社労士資格のある人なら少なくとも知っているような内容ではあったが、それを「いかに払わないか」ということを切り口にすると、こんな風に見えるんだなぁと、ある意味興味深かった。

ただ、本当に保険料を納めずに年金を受給できる人がそんなに多くなるとは思えない。
たとえば実家で親と同居している人(主に若者)の保険料免除申請。この場合、親に相応の収入があれば親に保険料支払い義務が生じる。そこで「親に自分を扶養控除から外してもらい、自分一人の独立した世帯になる。そして実家から引っ越せばいい」という記述がある。しかし免除申請のために、居心地のよい?実家を出る人がどれだけいるだろうか。

また、保険料を納めずに受給資格期間を稼ぐため、「通信制で学べる大学に入学し、『学生納付特例』を受けよ」、とか、「海外に住もう」などというのは、かなり「ぶっとんだ」提案だと思う。「社会保険料を安くするためには副業せよ」(社保のある本業に社保のないバイトを組み合わせる)というのも、選択肢としてはあるが・・・

さらに、「厚生年金に入る夫のいる妻は、国民年金のタダ券を一枚持っているようなもの」というのは、まっとうに国民年金(第一号被保険者ですわよ)、国民健康保険料を払っている私としては、複雑な思いを抱いたのも事実だ。第三号被保険者制度を頭から否定する気はないけれど(この制度によって女性の年金権が確立されたのだから)、「三号で得する!」なんて認識を持たれるのはあんまり面白くない。自営業者の奥さん(専業主婦だけど第一号被保険者の人)は、もっと複雑ではないだろうか。

もっとも、社労士試験受験生が年金制度のイロハを理解するにはいい本かも知れないが。
皆が本当にこんなことを実践したら怖いなぁ・・・それほど目くじらを立てるもんでもないか。
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by miki_renge | 2007-04-09 12:56 | 年金・保険
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