「一つの花」

昨日、某公共施設で、長女と実父と一緒に映画を見てきた。
タイトルは「一つの花」。ご存知の方も多いだろう。第二次世界大戦末期の話だ。

幼いゆみこは、いつもお腹を空かせていた。
当然だ。配給はわずかな豆や芋だけという時代。いつも、「一つだけちょうだい」と言っていた。お父さんも、お母さんも、「一つだけね」と言って、それに応えていた。

やがて、体の弱かったお父さんが戦争に行くことになる。
その日、お母さんはお父さんのために、たった一合だけ残しておいたお米でおにぎりを作る。
が、ゆみこはそのおにぎりを一つ食べた上、「もう一つだけちょうだい」と言う。
お父さんは、ゆみこに、一輪のコスモスをあげる。「一つだけのお花、大事にするんだよ」。

それから10年の歳月が流れ、ゆみこは素敵な少女に育った。
ゆみこの家の周りには、たくさんのコスモスが咲き広がっている。
父はいないが、母と2人、たくましく元気に生きている。

・・・こんなお話。
帰り道、戦前生まれの実父が、「あんな光景は、60数年前は当たり前のことだったんだよなぁ」としみじみ言っていた。幸い、私の祖父はどちらも無事に戦地から帰ってこれたのだが、それは非常に幸運なことだったのだと思う。実際、実父のクラスメートには母子家庭も少なくなかったとか。
一方、長女からは、「何で戦争に行くのに、“ばんざーい”って言うの?」との質問が。うーん、うまく答えられないなぁ。
戦時中のゆみこが、2歳の次女と重なった。今、お腹いっぱい食べられる幸せ。命の心配をせずに眠れる幸せ。これは先人達からもらった宝物。当たり前と思わず、しっかりかみしめたいと思った。
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by miki_renge | 2007-08-12 20:23 | 社会・経済一般
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