私用メールはどこまでOK?

社労士の山田順一朗先生が書かれた「社長!その就業規則ではヤバすぎる」という本を読んだ。帯には「社労士が書いた労務トラブルストーリー」とある。この先生は就業規則がご専門とのこと、就業規則が整備されていないことで発生した8つの問題について、小説仕立てで書かれている。この本がいいのは、それぞれの登場人物に感情移入できるところ。改めて「人」に関わる問題は、感情が入り混じって解決に多大な労力を伴うことや、だからこそ経営者・管理者や人事担当者が未然に防ぐことが大切だと感じた。

そのうちの1ケース、「ネット管理とプライバシートラブル」について。業務中の私用メールを内緒でモニタリングして、社員から総スカンを食った社長の話。「インターネットの私的利用で解雇できるか」「ネット利用に関するモニタリングを行うために、どのような下準備が必要か」などが説明されている。
本には「勤務時間中は職務専念義務があるため、勤務中の私的メール使用は好ましくないが、外部との連絡を全く取ってはいけないと規制するのには無理がある、常識的な範囲内で制限をするのが現実的」とある。この「常識的な範囲内」が難しいところだ。

ここが気になったのは、保育園や学童の父母会の仕事をしていて、連絡先を職場のメールアドレスにしているケースが多いからだ。実際、メールのやり取りは勤務中と思しき時間。
その関連で。父母会で使用する資料やビラなどの用紙を、会社で調達している方が多いのにもびっくり。実際、父母会予算の中で印刷費は微々たるもの。領収書を持っていくと、「会社でできなかったの?」と聞かれ、気まずい思いをすることも・・・でもね、フリーランスの立場じゃ1円でも安くコピーしたいし、時々勤務している社労士事務所では所長がコスト管理をしっかり行っているし。過去に勤務した会社でも、コピーカードは各課長が持っていて、コピーの内容と枚数は管理されていた。私の感覚からすれば、「ありえない」のだ。

話が逸れてしまったが、まぁ、会社もいろいろということだ。許容範囲は会社によって、あるいは上司によっても違う。メールは休憩時間にやっているのかも知れないし、成果さえ出せばうるさいことは言わない、というところもあるだろう。また、緊急連絡等は会社のメールの方が対応しやすいのは事実だ。「常識的な範囲」が、就業規則等で基準が明確になっていれば、それでよいのだろう。もちろん「内緒」でやっている場合は、それなりの覚悟は必要だと思うが。

山田順一朗先生については、今月の「企業診断」にも、インタビュー記事が掲載されている。独立前の百貨店時代のお話から、「人生、無駄な経験はない」ということを改めて感じた。
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by miki_renge | 2007-11-30 17:39 | 雇用・人事
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