数字の怖さ:「商業界」より

今月の「商業界」の特集の一つ、「不撓不屈 何があっても負けなかった企業復活の物語」を読んで思ったこと。それは、「会社全体の、特におカネの状態を正確に把握することの大切さ」だ。

事例の一つとして紹介されている「築地・寿司岩」。86年の歴史を持つ老舗である。
3代目・西谷一正氏が、5年間勤めたIBMを退職して、家業の「寿司岩」に入社して気づいたのは、その放漫経営ぶり。120店舗ほどの店の損益管理は全くできておらず、現金が足りなければ銀行から借りてくればいい、という発想。とどめは経理部長による7億円もの横領発覚。気づいたら、負債総額は83億円に膨れ上がっていた。

その後の再建への道のりについては、ご存知の方も多いかも知れない。西谷氏はどんな気持ちで債権者に頭を下げて回ったのか、その苦労は想像もできない。

この事例から得られる教訓はたくさんあるが、一番はやはり「計数管理」、そして「トップマネジメントがこの数字を踏まえ、全体像を把握する重要性」だと思う。この「寿司岩」の場合は、西谷氏が「倒産は前に進むための原動力だった」と語るほど追い詰められていたのだろうが、そこまで追い詰められないで経営の建て直しができればそれに越したことはない。

「数字は苦手」という経営者は意外と多いと思う(私も実はそんなに好きではない)。だが、この事例は数字の怖さをまざまざと見せ付けてくれた。教訓は生かしたい。

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J-NET21の「中小企業診断士の広場」に、商業界編集長の矢作勉様への取材記事を掲載していただいております。「偽」が今年の漢字になるような寂しい年でしたが、商売への誇りについて改めて考えさせられました。矢作様、ありがとうございました。
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by miki_renge | 2007-12-22 07:51 | 商品・サービス
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