中国の労働契約法

先日、支部の研究会で、中国の労働契約法について聞く機会があった。
非常に興味深い話だったので、中国の労働関係法規について調べてみた。

日本の「労働基準法」に当たる法律、「労働法」が制定されたのは1994年。
引き続いて昨年、「労働契約法」が制定された。この法律は労働者擁護の色彩が強いとされているようだが、確かに「へぇ~」と思ってしまうことが多く、面白い。

たとえば、
・終身雇用の義務付け(とも解釈できる条文の存在)
 その企業に10年以上連続して勤務しているか、期限つきの雇用契約を2回連続して結んで3度目の契約を更新する場合は、「固定期限がない労働契約を締結したものとみなす」(第14条)

・試用期間の期限の規定
 労働契約期間が3ヶ月以上1年未満の場合、試用期間は1ヶ月を超えてはならない。
 1年以上3年未満の場合、試用期間は2ヶ月を超えてはならない。
 3年以上の期間の労働契約、または固定期間のない場合は、6ヶ月を超えてはならない。
 (第19条)

・経済補償金の支払い
 従業員の退職に際して企業は「経済補償金」を支払う(第46条)。
 たとえ期間満了によるものであっても支払う必要があるようだ。さまざまな条件はあるものの、これはいわゆる「退職金支払いの義務化」とも取れる。

・不当解雇への賠償金支払い
 不当解雇の場合は、使用者は上記の「経済補償金」の2倍を支払うことが必要(第48条、87条)。

この背景にあるもの。それは低賃金と過酷な労働条件への不満。
だから、安価な労働力を利用しようとしていた(主に)外資系企業は困っているそうな。でも、いつまでも労働力の安さに甘んじていられるはずもないよね。
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by miki_renge | 2008-04-23 14:12 | 雇用・人事
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