ワークライフバランスは正社員だけのもの?

今週は、ワークライフバランスに関する2つのセミナーに参加した。

1つめは、品川で行われたこちらのセミナー
もう1つは、日本フィランソロピー協会様主催の、こちらのセミナー
病児保育の先駆けであるフローレンスの駒崎弘樹さん、今をときめく経済評論家の勝間和代さんのお話をナマで聴くことができ、大いに刺激を受けた。

が、「ワークライフバランス」そのものについては、何だかモヤモヤした思いも。
これは常日頃から思っていたことだが、ワークライフバランスは現在では、あくまで「恵まれた正社員のためのもの」という捉え方があるのではないか、ということ。
以前は、特に女性の場合は、「家事・育児に支障のないようにパートタイムで」とか、「余暇も楽しみたいから派遣社員で」という自己の選択で、実質的にワークライフバランスが保てていたように思う。
それが、今では「ワーキングプア」という言葉に表されるように、ひたすら働いても生活に困窮することが珍しくなかったりする。

2つめのセミナーで、未就学の子を持つ正社員女性に限定した調査結果についても解説されたが、よくよく考えたら、第一子出産時に7割の女性が退職してるんだよね。
一方、「正社員のワークライフバランスを可能にするために、非正規社員を代替要員として雇用すべし」という話はよく耳にする(今回のセミナーではなかったが)。
非正規雇用の、労働者が働く人全体に占める割合も既に3分の1を超えている。

「格差」という言葉が頭の中でぐるぐる回る。

ワークライフバランスを、正社員だけの特権にしてはならない。この言葉が独り歩きして、イマイチ根付かないのも、一つにはこの辺の事情があるのではないだろうか。
もちろん、正社員のワークライフバランスを否定するわけではない。たとえば正社員の夫が家庭にもう少し時間を割けるようになれば、妻ももっと働ける、というようなケースも多々あるだろうし、働きながらの子育てを側面から支援する制度(保育園、学童保育などの地域でのサポートなど)の充実も徐々に期待できるようになると思うのだが…そういった波及効果を待てるものなのか、どうなのか。
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by miki_renge | 2008-08-01 10:17 | 雇用・人事
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