「会社の品格」

遅ればせながら、「会社の品格」という本を読んだ。
(株)リンクアンドモチベーションの小笹芳央さんが書かれたものだ。

本書では、会社の品格をもっとも見極められるのは社員とした上で、「組織」「上司」「仕事」「処遇」の4つの角度から、会社の品格を検証している。

「組織の品格」では、「成長モードの会社では組織がまるで軍隊のような雰囲気になっていくことがある」という指摘が興味深かった。車内で使用する言葉も軍事用語となっては、顧客満足も遠のいてしまうだろう。
…ふと、経営「戦略」「戦術」も軍事用語だよね?と思ってしまったが、これに代わるいい言葉はないだろうか。よく使ってるんだよね。

「上司の品格」「仕事の品格」は、当たり前のことが書かれているのだが、研修に使えそう。
その仕事の意味、全体での位置づけを、それを担当する社員に伝えるのが大事。

そして「処遇の品格」にも大きく頷いた。私もお客様のところでは、「処遇は、会社からのメッセージですよ」とお伝えしている。本書では、たとえば、終身雇用・年功序列には、「長く勤めろ、途中で辞めるな」の思いが込められていると紹介されている。善悪は別として、そういうことだ。
今流行りの「女性“活用”」についても述べられているが、男社会をそのままに、女性をその中で「活用」しようとすることへの矛盾が指摘されていた。この部分は多くの男性に読んでもらいたい(笑)

本書を読んでいると、会社が品格を保つことの難しさを改めて感じる。それは、本書冒頭にも述べられている、「会社はその経済合理軸だけで動くがゆえに、不祥事を起こしやすい宿命を持っている」ということ。これを監視するルールの必要性も含めて、これだけシンプルにまとめられた文章というのはなかなかないと感じた。
平易な文章で書かれている割には奥が深い一冊。
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by miki_renge | 2008-08-27 10:39 | 雇用・人事
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