2012年 11月 20日 ( 1 )

介護の現場は変わったのか:「任侠ヘルパー」より

映画化に併せて連続ドラマの再放送があった「任侠ヘルパー」。
見始めたら仕事に影響が出ると思って我慢していたが、耐えきれずに最後の3話のみ見てしまった(汗)

最終回。
厚生労働省の役人に向かって、極道である彦一が、恐らく施設をたらい回しにされるであろう老人を守ろうとして、「介護ってなんなんだよ。頭わりーから分かんねぇんだよ」と迫る。
役人さんの返事は「頭のいい自分にも分からない」(←こんなニュアンス)
その後、警察と任侠ヘルパーさんたちの乱闘が始まるのだが、これをきっかけに介護行政の見直しが求められる…とにおわせる流れ。

彦一と対峙した後、涼太の父であり、厚生労働省の役人である藤堂は、会議の場でこう言った。
「介護保険は、まだ10歳にも満たない未熟な制度です。次から次へとおこる問題にあわせていちいち修正を施すより、こんな制度はいったん忘れて、制度ありきから、現場ありきへ考え方をシフトした方がいいと思うんです。
自分の身近にいる弱者を守るためには、どうしたらいいのか、僕たちは本気で議論をするべきときが来たんだと思います。」
(↑こんなニュアンス。このセリフ、よかった~。)

で、本放送から3年。
介護の現場は変わっただろうか。
特に老老介護、働き盛りの世代の介護による離職、介護難民の問題は。

何も変わっていない。
それどころか、悪くなっている気さえする。

介護制度は、「いずれ良くなるから、今は過渡期だから」では済まされない。
いや、何だってそうだろうが、今苦しんでいる人が救われなければ意味がない。
介護って何なんだろう。何をどうすればいいのだろう。施設があればいいのか、有能なヘルパーがいればいいのか、家族に余裕があればいいのか、いやいやそんなもんじゃないぞ、とまた考えさせられてしまった。

ただし、最終回は15分拡大のはずだったのに、再放送では1時間に収められていたのが不満。
「悪徳介護施設の担当者、老人をタイヨウに押し付けて逃げる」
「りこちゃん、幹部の座ほしさに、彦一に土下座」
「りこちゃんと晴菜、居酒屋でガールズトーク」
「彦一、羽鳥さんに愚痴る」
「涼太、自らアヒル口」
の場面がカットされたようだ。ど~して~!? ここが大事なのに(←仕方ないか)

まぁ、男前のクサナギツヨシにまた会えてよかった。彼はどれだけ引き出しを持っているんだろう。
乱闘シーンで彦一が初めて仲間の名前を叫ぶシーン、彦一が連行される直前で「てめーら、まだ終わっちゃいないぜ!」とりこちゃんが手下に指示するシーン、それを見て彦一がほんの少しだけ微笑むシーンは、何度見ても鳥肌が立つ。そのテレビ中継を見て表情を変える羽鳥さん、この心情を想像すると涙が出る。大事なものを守ろうと、どさくさに紛れて警官に消火器を向ける園崎所長にも。
最後は、少なくとも入居していた老人たちは、六車に助けられるんだけど。その意味では「目の前の老人は救えた」ことになるんだけど。でも、目の前の老人さえよければいいのか?って思うよね…

映画も観に行きたい。けれど、3年たって、「タイヨウ」はどうなっているのかも気になる。

★本放送の最終回の感想はこちらから。
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by miki_renge | 2012-11-20 09:03 | ジャニーズ