カテゴリ:雇用・人事( 141 )

「高年齢者雇用安定法」の改正

先日、改正「高年齢者雇用安定法」が成立した。

改正の一番の目玉?は、「継続雇用制度の対象となる基準を、労使協定で設定できる制度の廃止」、すなわち「希望者全員の雇用確保」であろう。
厚生年金の支給開始年齢が65歳に引き上げられる中、60歳で定年を迎えると、5年間は無収入になってしまう。それを回避するための策である。

これも、国の政策の穴を、企業に押し付ける形だよねぇ。
まぁ、少子高齢化に対応する対応を企業も怠ってきたのだから、それは仕方ない?

これによって、企業は、若年層の採用を手控えたり、賃金カーブを引き下げたり、
60歳前に転職を促したり、
再雇用者の給与水準を大幅に下げたり、
いろいろ、対応しなければいけないのだよなぁ(社労士事務所にとっては仕事が増えるけれど)
施行は2013年4月(経過措置あり)。

これをやるなら、セットで、解雇規制の緩和をしてくれないものかと思う。
日本の企業では、正社員は簡単に解雇できない。これも、国が企業に社会保障を押し付けているから(だと思う)。いったん正社員として採用したら、どんな人でも65歳まで面倒を見る-企業に採用責任があると言っても、「しっかり教育を」と言っても、これは厳しいよ。
企業の側にも選択肢が増えるといいんだけど。
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by miki_renge | 2012-09-08 07:49 | 雇用・人事

「働く・仕事を考えるシリーズ」

今日から9月。
夫は防災訓練へ。長女は期末テスト前の学習教室のため中学へ。
私は次女とまったり…できるのか?

でもまぁ、夏休み明けのプレゼント。
関ジャニ∞の味の素スタジアムツアーが当選しました!
長女と参戦予定です。

さて、本日は宣伝。
労働調査会より、経営・ビジネス・自己啓発などさまざまな切り口で、ワークスタイルのヒントを提案するビジネス新書判「働く・仕事を考えるシリーズ」が5月末に刊行されているが、そこに新たな仲間が加わったとのこと。

新刊は次の2冊。
・なぜ部下は思い通りに動かないのか
 (産業カウンセラー 中小企業診断士 市岡 久典 著)

・なぜ気がつくと知らないうちに1日が終わってしまうのか
 (中小企業診断士 松原 秀樹 著)

ちなみに5月に発刊されたのは次の5冊。
・1か月であなたの人生が変わる! 究極の質問
 (合同会社 夢をカナエル 代表 福島 正人 著)

・24時間×365日の交渉力
 (中小企業診断士・社会保険労務士 住田 俊二 著)

・ものづくり式経営革新の手法 ~企業が元気になるヒントを再点検
 (中小企業診断士 吉村守 著)

・銀行なんか怖くない! 上手に融資を受けるための銀行取引のツボ
 (経営コンサルタント 中小企業診断士 野村 幸司 著)

・自分のロゴマークをつくる ~「デザイン思考」でなりたい自分を実現する
 (デザイナー 山下 行雄 × 中小企業診断士 茂木 崇 共著)

何やら、ドキッとするようなタイトルもありますなぁ。
そして診断士仲間、頑張ってるなぁ。
このシリーズ、新書ということもあり、手軽に手に取れる。また、学術書ではないので、スッと頭に入ってくる。いろんなヒントがもらえそうだ。
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by miki_renge | 2012-09-01 09:15 | 雇用・人事

年少者の労働

先日、14歳の中学生が建設会社のアルバイト中に壁の部ブロックで下敷きになって
亡くなった事故について。
群馬県桐生市の中学校の改修工事現場で、アルバイトとして作業中に崩れた壁の下敷きになり、重体だった栃木県足利市立西中3年、石井誠人さん(14)=同市五十部(よべ)町=は7日朝、全身を強く打ち搬送先の病院で死亡した。
労働基準法は15歳未満の雇用を原則禁止しており、桐生労働基準監督署は同日、同法違反の疑いがあるとみて現場の立ち入り調査を始めた。
群馬県警によると、石井さんは6日朝から5人で体育館の壁の撤去を行い、当時はがれきを屋外に運んでいた。石井さんは6月ごろから、週末を中心に同県太田市の建設会社でアルバイトをしていたという。(毎日新聞より)

初めは、会社か本人かどちらかが年齢を偽っていたのか?と思った。
しかし、そうではないらしい。
「職場体験」という位置づけで、親の申し出もあり、学校も認めていたそうではないか。
実際は「体験」ではなく日当5千円のアルバイトであり、平日に学校を休んで働くことを学校関係者が認めていたとの報道もある。

全く、不可解な話だ。

まず、労働基準法では、「満年齢15歳に達した日以降の最初の3月31日まで(つまり義務教育期間)、児童を使用してはならない」ことになっている。例外的に軽易な労働であれば、労働基準監督署長の許可を得た上で、就業時間外に労働させても良いことになってはいるけれど(子役や新聞配達はこれに当てはまる)

今回の工事現場は、どう考えても「軽易な労働」ではない。
保護者はそれで良かったの?
会社は労働基準法を知らなかったの?
学校は疑問に思わなかったの? そもそも「職場体験」の定義づけって?
あとからあとから、疑問がわいてくる。

もしも彼が働かなければならないほど生活が困窮していたとしたら、日本のセーフティネットっていったい何なんだろうと思う。子どもが労働の担い手として、学校にも行けずに朝から晩まで働いていた時代に戻りかけているのか?
一部では「どんな理由にせよ、遊びたい盛りの中学生が建設現場で働くなんて(そしてもしかしたら家計を助けていたかも知れないなんて)偉い」という声もあるようだが、これを美談にしてはいけない。恐らく真面目なお子さんだったのだろうから、気の毒だけど。

それにしても、この事故、労災はきかないよね。補償はどうなるんだろう…
この建設会社だって、最大限好意的に解釈すれば、良かれと思って受け入れたんだろうにね。
それでなくても、受注した仕事に対応するための判断だっただろうに。
コンプライアンス違反は、結局身を滅ぼす。どんなケースでも同じだ。

年少者の労働、甘く見ちゃダメだよ。
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by miki_renge | 2012-08-12 15:38 | 雇用・人事

残業規制の意味

ブログに書きたいことは、たくさんある。
ただ、仕事以外で、落ち着いてPCの前に座っている時間がない。
夏休みだなぁ…

さて、昨日の東京新聞の、
7割過労死基準以上 残業協定 大手100社調査
という記事を読み、暗澹たる気持ちになった。
記事では、
東証一部上場の売り上げ上位百社(二〇一一年決算期)の七割が、厚生労働省の通達で過労死との因果関係が強いとされる月八十時間(いわゆる過労死ライン)以上の残業を社員に認めていることが分かった。

と紹介したうえで、経団連の労働法制担当者の
「円高などで今、国内で事業を続けるのは大変。過労死は重要な問題だが、法律で残業時間の上限を定めるなど労働規制を強めれば、企業はますます活力を失い、成長は望めなくなる。」

とのコメントを掲載している。

調査がどのように進められたかは分からないし、この担当者のコメントも、もしかしたら一部が切り取られている恐れもある。だから記事をそのまま受け止めるのは間違っているかも知れないが…
ただ、本気で、「過労死ライン以上の残業を認めることで、競争力をあげたい」と考えているのだとしたら、恐ろしいことだと思う。

なぜなら、それはそこで働く人間を「機械」とか「道具」としか見ていないということだから。それなら、ずっと動かしていれば、アウトプットは時間に比例して上がる。でも、そこで働くのは生身の人間である。

大企業がこういう働き方だと、その下請けはますます休んでいられないよね。
時間制約があったり、体力がなかったりして残業できない人間は、そんな職場には居づらくなるよね。
そしてもう一つ、家族(主に父親や夫)がこのような働き方をしていたら、家庭にどういう影響が及ぶか、経営側は想像しないのだろうか。
「仕方ない」で片づけられてしまうような問題なのだろうか。

でも、残業規制そのものを考えても、単純に「規制上限を厳しくすればよい」とはいくまい。逆にサービス産業が増えたら意味がない。

ただ、このままじゃヤバいよ日本。労働力がこれから減っていくというときに、こんな働き方が是とされる世の中はまずいよ、と言いたい。うちの夫も先月の残業時間は(申請が通った分だけで)130時間、こんな働き方を、娘たちや、その旦那さん(←気が早いか)にしてほしくないよ。
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by miki_renge | 2012-07-26 21:15 | 雇用・人事

「自分がいなくても回る組織」を

…ということで、相変わらず外出の仕事と通院が多く、PCの前に座る時間が少ない。仕事以外のメール等の返信まで回らず、申し訳ない。

さて、このところ、融資あっせん窓口や、ご縁があってお邪魔する企業様で拝見する決算書で、直近1年くらいの売上が大きく落ち込んでいるものをしばしば目にする。
「いやぁ、売上がちょっと(←本音では「だいぶ」と言いたいが)下がってますね~、何か特別な事情でもおありでしたか?」と尋ねると、事業主様から返ってくるのは「人を育てていました」とのお言葉。

少しずつ掘り下げていくと、
「震災を機に、経営を続けていくには、自分ひとりが頑張っても限界があることに気付いた」
とのこと。
特に従業員がいる場合、彼らを路頭に迷わせるわけにはいかない。もちろん取引先に迷惑を掛けてもいけない…と、「自分がいなくても(いや、自分以外の誰かがいなくても)事業が回るように、知識と知恵の共有化を図る」よう、意識している事業主様の多いこと。

そうだよねぇ。
あの大震災は、そんな教訓を残してくれたのだなぁと、改めて考える。

その分、事業主様が営業に出るペースも落ち、一時的に売上に影響が出るかも知れない。でも、企業の社会的責任を考えたら、リスク分散は大事だ。
もちろん人材育成は、育てられる側のモチベーション向上につながるし、教える側も自分自身を見直せる。そう考えられる企業はこれから伸びていける、と確信する日々である。

まぁ、そうはいっても、売上に影響が出すぎて、「家賃、払えますか?借入金、返せますか?」になってしまうと悩ましいところだけど。そこは事業計画をしっかり立てないとね。
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by miki_renge | 2012-05-19 22:22 | 雇用・人事

「パパは今日、運動会」

久々にビジネス書ではない本を読んだ。
パパは今日、運動会」という小説である。
(ちなみにこの日の通院は3時間待ちだった…あ、私は元気です、付添いです)

舞台は、来年で創立50周年を迎えるカキツバタ文具の、初の社内運動会。総勢150名が揃っている。
社内運動会の目的は、社長スピーチによると、「同じ職場で働く者同士の信頼関係を築き、団結力を高め」ること。まぁ、大義名分はそうだろうが、実際に社内運動会をやっている企業なんて、今はどれだけあるんだろうか(ちなみに私が以前勤務していた企業でも、私が入る前年で運動会を取りやめたと聞いた)。

でも、この小説を読むと、社内運動会も悪くないなぁと思えてくる。部署、年齢、雇用形態を超えて交流ができる、その過程でそれまでいけすかなかった人の意外な一面が見えてくる…何だかんだ言って、みんな結構楽しんでるじゃん、と登場人物たちに声をかけたくなった。

もっとも、この小説の登場人物のなかで一番共感できたのは、社内結婚後に退職を決意した(旧姓)矢波夏海さんだった。彼女は独身時代「神様仏様ヤナミ様」と言われるくらい、非常に仕事のできる女性だったが、妊娠を機に惜しまれながら退職する。子どもが10歳になった年に就職活動を開始したが、1次面接で撥ねられ続け1年以上。今は町おこしのプロジェクトを手伝っているものの、激務の割にはボランティア。小説のなかでは再び仕事へのスイッチが入ったように読めたが、その後どうしているだろうか。

ともあれ、この「カキツバタ文具」、悪い会社じゃないぞ。そしてこんな「そこで働く1人ひとりの思いに触れると、つい応援したくなる」会社、日本のあちこちにあるんだと思う。
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by miki_renge | 2012-03-23 16:42 | 雇用・人事

従業員満足

最近、モラールサーベイ(従業員満足度調査)について話を聞くことが多くなってきた。
マネジメントする側が、「どうしたら従業員がよりよく働けるだろうか」と考えるようになったからだろうか。

ただ、「もったいないなぁ」と思う使われ方をしているケースも散見される。
目立つのは、単に「意見を聞いただけで終わり」となっているケース。個人的には「どのような回答が得られるかある程度の仮説を立てて、それに対応できるだけの覚悟を持って実施しないと、かえっ
て従業員満足度を下げてしまう」と思っている。それなりに時間も、もしかしたらお金も)かかる面倒な調査である以上は、リターンがなければ実施の意味がない。
また、その調査結果によって何か策を講じたのなら、その評価もすべきだろう。調査をするなら、1回だけで終わるのではなく、ある程度の期間推移を見守りたいものだ。

ということで、次回の「明日の人財育成を考える会」では、そもそも「従業員満足度調査とは何ぞや」について考える予定。
多くの方のご参加をお待ちしております。

【日 時】2012年3月14日(水)18:30~20:30 *終了後、懇親会あり
【場 所】文京シビックセンター5階会議室
【対 象】(企業の)人事・教育担当者および経営者
【定 員】先着25名
【参加費】2,000円(当日、受付にてお支払い下さい)
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by miki_renge | 2012-02-20 09:20 | 雇用・人事

「迷走する両立支援」パーティ参加

昨日は、「『迷走する両立支援』対談&著者と読者の交流会」電子出版記念&ブックレット出版祈念パーティー」に参加してきた。
このイベント、2010年10月に行われた「迷走する両立支援」著者・萩原久美子さんと厚生労働省の山口さんによる対談の電子書籍化を祝うもの。このときの対談がとても心に残っていたこと、萩原さんや山口さんにもう一度お会いしたかったことから、どうにか時間を作った。

ほとんどの方が「初めまして」状態だったので心配したが、「育児」「仕事」「ワークライフバランス」などの共通言語があれば、スッと入っていけるのが嬉しいところ。皆、いろんな悩みを抱えながらも精一杯働いているんだと励まされる。

先の見えない障害児育児のことを知ってもらったり、
自営業の厳しさや自由さについて、同じフリーランスの仲間と語り合ったり。
意外と多かったのは「年の差育児の苦労」。第一子が0~3歳で、次の出産のタイミングを見計らっている人も多かったのだが、「6学年差は大変ですよ~」と話してきた(だってホントに大変だよ、W入学で環境が激変するんだから)
そしてもちろん、これからの人口政策・社会政策や企業のマネジメントシステムのあり方について議論ができたのも、良かった。
私が所属している診断士チームで作成したワークライフバランス推進の書籍についてもご存知の方がいらして恐縮。

今回は決してこの書籍の営業でお邪魔したわけではなく(汗)むしろ自分の働き方のあまりのバランスの悪さを何とかしたい、その改善の第一歩にしたくて参加した。同業者で育児をしながら仕事をする人は圧倒的少数派で、子どもを言い訳にしてはいけない、とにかく(特に同業者とチームを組んで仕事をするときは)24時間365日働くつもりで必死だったが、少しだけ肩の力を抜こうと思えた。負け惜しみではなく、子育て中だから見えてくる何かが絶対あるはずだと確信も持てた。子どもがいることはハンディじゃない。

スタッフの方には本当にお世話になった。このような場を設定してくださったことに感謝。
この電子書籍、1人でも多くの方に読んでいただきたいです。
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by miki_renge | 2012-01-22 07:07 | 雇用・人事

研修計画を考え直したい人事教育担当者の方へ

1月もあっという間に半分を過ぎた。
長女の就学のこと(教育委員会は一筋縄ではいかない)、PTAのこと、もちろん仕事のことなど、あわただしく過ごしている。
次女も卒園を控え、お昼寝がなくなった。6年近くお世話になったシーツのネームカバーを外して、しみじみ。いよいよ、である。

さて、本日は直前告知。
人事教育担当者向け勉強・交流会「明日の人財育成を考える会」、明日開催です^^
テーマは「研修計画」。
不肖、私がファシリテータを務めます。
ご興味のある方、ぜひご参加を。

【日 時】
2012年1月18日(水)18:30~20:30

【場 所】
文京シビックセンター 5階会議室(東京都文京区春日1-16-21)
   
【参加費】
2,000円 ※当日、受付にて申し受けます。
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by miki_renge | 2012-01-17 07:01 | 雇用・人事

パワーハラスメント

今日は台風の影響で、長女は13時下校。いろんな予定が取りやめになったため、次女も15時には迎えに行けた。よって、こんな時間にブログをアップ。

さて、昨夕は、月に1度の研究会参加。お題は「パワーハラスメント」。

パワハラは、セクハラと違い、明確な定義もなければ判例もまだ多くない(法律的な定義がなく、最高裁判例もないのは意外だった)。それゆえ、つかみどころがないというか…言葉が独り歩きしているような感があったが、昨日の研究会である程度論点が整理できたような気がする。

パワハラは、コミュニケーションがスムーズに取れていない職場に多いという。もともと、上司と部下のコミュニケーションギャップがあって当然。まして、ゆとり世代で叱られ慣れていない若者と、成果を求められる上司とでは、噛み合わないものもあるだろう。
でも、このパワハラが職場の生産性を低下させているのであれば、放置するわけにもいかない。特に心配なのは、上司が萎縮して適切な指導ができないことだ。これは教師が、生徒やその保護者を恐れて叱れない状況に似ている。職場でもそうなったら…と思うと、ゾッとした。

もっとも、指導という名のもとに、執拗な人格攻撃をするような上司がいるのも事実なのだろうし…環境が人をそうさせるのか。ある程度は資質の問題もあるような気もするが。

学校では「いじめ」は絶対になくならないと言う。職場でのハラスメントはどうなんだろうか。
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by miki_renge | 2011-09-21 16:42 | 雇用・人事