カテゴリ:年金・保険( 38 )

「ねんきん事業機構」

社会保険庁の改革に関連して、年金業務を引き継ぐ新機関の名称が「ねんきん事業機構」になったそうで。
名称はねんきん事業機構 社保庁改革で政府

正直言って、「またか!」という感じ。
厚生労働相は、ひらがな名とした理由について「厚労省の外局というイメージではいけない。柔らかいイメージを発信しようと考えた」と説明したそうだが、年金制度そのものが問題山積なのに、イメージだけ変えようとしたって意味ないんじゃないか? やることきっちりやってくれれば、厚労省の外局でも何でもいいのに。
それよりも、これによって看板代、職員の名刺代や封筒代、さまざまなお金(税金)がまた遣われるのか~と思うとウンザリである。

そういえば、正月の新聞では、少子高齢化をクローズアップしたものが多かったようで。
今のままで行けば、確実に年金は破綻する。今だって、豊かな高齢者を貧しい若者が養っているという構図だもの。今の制度は昭和30年代の、人口構成が一般的なピラミッド型をしていて、かつ平均寿命がそれほど長くなかった時代に決められたこと(ちなみに昭和35年の平均寿命は男65歳、女70歳)。その制度を維持しようとしたら、無理がくるに決まってる。
もう世代間扶養じゃダメなのよ。

若い世代に年金不信があるのはよく言われていること。
それに応えることができなければ、真の改革とは言えないよ。
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by miki_renge | 2006-01-07 14:21 | 年金・保険

議員年金廃止に向けて

議員年金、完全に廃止になるのでしょうか?

個人的には、議員年金という制度、あってもいいと思う。
ただ問題は、公的年金より圧倒的に優遇されているという、その不公平感だろう。
国民年金は最低25年加入することが必要、満額(40年)で年間80万円弱しかもらえないのに対し、議員年金は10年で、年額412万だものね。
国民年金は(特例はあるものの)、25年は納めないとビタ一文返還なし。議員年金は3年以上10年未満の在職の場合、8割返還してもらえる。
これらが全額自分達の保険料でまかなわれているならまだいい。でも実際は7割が国庫負担。(公的年金は現在3分の1→将来的には2分の1)。
これらが公的年金並みであれば、反対する人も少なかったでしょうね >議員さん

ところで、議員年金の廃止に併せて、できれば議論して欲しかったのは、この公的年金の支給要件だ。どこかで読んだのだが、25年なんていう長い期間、保険料を納めなければならないのは日本ぐらいらしい。アメリカは10年、ドイツは5年、福祉大国スウェーデンにいたっては3年でいいそうだ。これを機に「25年」をグッと短縮するか、資格要件が得られなかったときは保険料を返還する、などの制度を設けるようにすれば、議員年金を議論した意味も、すこ~しはあったってもんだろう。
いや、今からでもまだ遅くない。検討して下さいよ。
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by miki_renge | 2005-10-21 15:59 | 年金・保険

年金一元化は無理?

今度の選挙、自民党は郵政を争点にしたいようだが、まぁ実際は年金とか子育て支援とか外交とかいろいろあるだろう。
年金については、厚生年金と共済年金の一元化をまず進めたいという自民党に対し、野党は国民年金を含む全ての年金を一元化すべき、と主張している。

私は、暴論と批判されることを覚悟で書くが、年金一元化は今やるべきではない(正確にはできない)と思う。やるとしたら、やはり自民党案の「厚生・共済一元化」でお茶を濁す(→表現はよくないが)程度ではないかと。

ちょっとでも年金を勉強した人なら分かると思うが、年金は非常に難しいものになってしまった。ここまで制度を複雑怪奇な代物にしたのは、「経過措置」である。
年金(老齢年金)をもらうためには、加入年数などの一定のルールを満たす必要があるが、年金制度が改正された場合、そのときのルールに従うと年金をもらえない、またはもらえても額が少なくなってしまう人が出てくる。この不利益を縮小するのが経過措置。だから、いくら年金が複雑だからと言って、経過措置をなくすわけにはいくまい。
今回、年金を一元化したら、もしかしたらこれまでの制度よりはるかに複雑な経過措置を重ねることになるだろう。制度をすっきりさせるなんて、まさに幻想だ。そのために貴重な税金を使ってパワーを費やすのは、結局「もったいないこと」になりそうな気がする。

ではどうすればいいか。

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by miki_renge | 2005-08-27 17:59 | 年金・保険

育休→退職はNGですよ

本当は寝てなきゃいけないってよく分かってるんだけど、ついつい今の自分の症例はどうなのか気になって、インターネットで検索してしまう。
現在妊娠30週、一番の問題となっている子宮頚管長は、月曜は2.2センチ、水曜は2.1センチ。今日もこれから病院。ドクターは基本的に「2センチを切ったら入院」という方針らしく、やはり不安だ。

ところで、産婦人科の待合室で、聞くともなしに聞いていた(恐らく友達同士の)会話。
A:「一応、育児休業を取ろうと思うんだけど」
B:「いいんじゃない? そういう環境の職場なら」
A:「で、育休が終わった時点で退職するんだ。そうすれば育児休業一時金がもらえるでしょ」
B:「それなら復帰して6ヶ月たって育児休業者職場復帰給付金をもらってから辞めたらぁ?」
A:「そうかぁ、そういう制度があるんだ。じゃぁそれまで頑張るかな」
B:「そうそう、その後失業保険ももらえるしね。もらえるもんはもらわなきゃ損だよ」
A:「でも、職場でヒンシュクかなぁ?」
B:「そんなことないよ、辞める社員のこと、いちいち気にしてないよ」
A:「そうだね、どうせこれで縁が切れるんだしね」

・・・まぁ、だいたいこんな感じの会話でした(手当の名前はこちらで補足)。
でも聞いてて、「許せーん!」と説教してやりたくなりました。
「育児休業一時金」の趣旨は「休業中の生活費の援助」、「育児休業者職場復帰給付金」は「頑張りましたね」というご褒美というもののはず。
もらえるだけもらって「ハイさようなら」というのは、決して不正受給にはならないけれど、マナー違反であることには変わりないでしょう(制度の不備というのはありますが)。
お金の問題だけじゃない、後に続く後輩達のためにも、これはやっちゃいけないことだと思います。悪しき前例になるでしょう。

迷っているという場合はとりあえず取得する、というのはいいけれど、辞めることを前提で取っちゃいけないでしょう。辞める意思が固まったら、その時点で辞めることでしょうね。

偉そうに書きましたが、私も、実は前回の出産時は、産休期間満了で辞めました。娘に病気・障害の残る可能性が高く、ギリギリまで迷いましたが「無理」と判断しました。
産休満了で辞めたのは職場では(今のところ)私一人のようです。
私の場合は特殊事情かも知れないけれど、申し訳ないことをしたと思っています。
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by miki_renge | 2005-05-20 10:10 | 年金・保険

失業保険・国際比較

3月23日付ブログに関連して、失業保険について。
私の手元に、先進各国の失業給付を比較した資料がある(たぶんちょっと古いが)。
日本は、給付期間は90~330日、失業前の賃金水準と比較すると50~80%となっている。
給付条件が違うので一概には言えないが、日本の失業率の倍(10%前後)のドイツ、フランスでは、給付期間は32ヶ月(ドイツ)、5年間(フランス)となっている。
ちなみにアメリカは日本より日数、給付水準ともに若干抑えられている。

さて、これをどう解釈すべきか。
一つには、「この長引く不況のなか、日本ももう少し失業保険の給付内容を充実させるべきだ」という意見があるだろう。日本の場合、失業保険をもらっている間に再就職できなければ、あとは完全に収入の道を断たれる。ただでさえ生きていくのにお金のかかる日本(物価が高い)、頼りにできるのは生活保護だけになってしまう。
また、「とにかく急いで就職を!」と考えるならば、労働市場でのミスマッチが起きる可能性も高い。満足のいく就職活動もできなくなってしまうようでは本末転倒だ。

一方で、ドイツやフランスにおける高失業率は、この失業保険の給付内容・水準の高さにあるとする見方もできる。セーフティネットが充実しすぎているというわけだ。そりゃ、働かなくて済む環境であれば「しばらく休んで、のんびり就職活動を」と思って当然だ。

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by miki_renge | 2005-03-26 22:05 | 年金・保険

年金浪費

午前中は体調が比較的良いので、最近は本が読めるようになりました。
で、先日読んだのは、アマゾンで購入した「マンガで読むびっくり仰天!年金浪費」。
現役の民主党議員さんが書かれた(マンガ部分は別ですが)、分かりやすい本です。

内容はタイトルの如く、いかに私達の年金保険料が無駄に使われているか、社会保険庁のデタラメぶりが暴かれています。国民年金なら毎月1万ナンボ、それが職員住宅の家賃、職員の福利厚生のための施設から野球観戦にまで使われている事実。著者は、「大多数の末端の職員さんは真面目に働いているんだろうけど・・・」と書いているけれど、これじゃぁ保険料の強制徴収や、「年金逃れ」の事務所巡回なんてとてもできないよねぇ。

・・・なんて思ってたら、タイムリーにもこんな記事を発見。
「社会保険事務局長の半数、年金保険料から家賃支出」

すっごくもうかってて、しかも社会に貢献している企業ならアリかもしれないけど、社会保険庁ってそうじゃないよね・・・
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by miki_renge | 2005-01-24 10:29 | 年金・保険

厚生年金の空洞化

一昨日の「クローズアップ現代」(NHK)を見た。
テーマは「広がる厚生年金の空洞化」。

厚生年金の保険料は労使折半。不況の折、負担は大きいだろう。10月からの保険料率アップがそれに拍車をかけている。
休業を装って厚生年金から脱退する企業も増えているのだと言う。
「年金保険料を払って会社が潰れるよりはマシだ。雇用を守るために仕方ない」と、ボソボソと話す社長のインタビューが心にのしかかってきた。これが本音だろう。

その一方で、厚生年金に加入しなくても法違反とならない、短時間パートタイマーや季節労働者の増加。企業経営だけを考えれば、ある意味、非常に合理的なやり方だ。

しかし、どうなるのだろう・・・この状態がずっと続いたら。
国民年金については強制徴収に乗り出すとのことだが、厚生年金は?
実際、徴収に出かけて企業に指導して、上記のように、「真面目に保険料を払ったら会社が潰れてしまう」と言われたら、返す言葉がない、ような気がする。

まぁ、それでもオンエアで流された会社の社長さんや役員さんは、明らかな悪意がなさそうでそれだけが救いだった。
ひどい会社になると、給料から保険料だけ天引きして、会社自体は年金に加入しない、ということもあるそうだ。そう、従業員の給料のネコババ。結構バレるみたいだけどね。
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by miki_renge | 2004-11-19 21:08 | 年金・保険

新潟中越地震への対応

新潟労働局のHPより。

今回のような災害が起こった場合、企業が払うべき/労働者が受け取るべき賃金や保険などはどうなるか、まとめてあります。
地震は紛れもなく不可抗力。制度は上手く活用しつつ、一日も早く復旧しますよう。

(掲載されている主な事項)
・労災請求手続きの弾力的運用
・労働保険料の納付猶予
・求職者給付の支給に関する特別措置  など。

「さまざまな質問・疑問」に掲載されている、
「今回の地震によって、機械が使えなくなったとの理由で会社が閉鎖することになりました。このような場合、未払いとなっている賃金や退職金は支払ってもらえるのでしょうか?」という疑問。
これはしんどいのだけど、会社に支払い義務があるのだよねぇ。
未払い賃金の立替払制度によって救済を受けることもできるらしいけど。
労働基準監督署は、できるだけ融通を利かせて欲しいなぁ。
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by miki_renge | 2004-11-10 12:36 | 年金・保険

雇用保険の不合理?

友人が会社を退職する。
会社の人間関係に疲れた、と言うのが主な原因。
彼女の場合、会社に「辞めさせられた」わけではない、いわゆる「自己都合」退職なので、失業保険(雇用保険の基本手当)をもらえるのは、「7日間の待機期間後、さらに約3ヶ月の給付制限を経てから」となる。

ちなみに、会社都合退職だと、7日間の待機期間後すぐに(失業状態と認定されれば)支給される。

この支給開始日の差別化、一見合理的に思えるが、実際はどうなんだろうと思うこともある。
自分の勝手で辞めるんだからそれくらいのペナルティは当然という考え方はあるだろう。
しかし一方で、退職から次の職場を見つけるための生活費の補填、まさに「保険」と捉えるのであれば、退職理由で制限を設けるのはいかがなものか、という気もするのだ。

特にこのところ、「積極的に辞めたくて退職」というよりは、「やむなく退職」という話の方が多い(ような気がする)。一応、自己都合でも正当な理由による退職であれば給付制限がつかない場合(※)もあるが、これはハローワークの担当者のさじ加減一つで変わる、という説もある。

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by miki_renge | 2004-11-09 21:53 | 年金・保険

こんなところから空洞化?

こんなデータを見つけてしまいました。
「企業活動と公的負担に関する緊急調査について」(経済産業省)

・「社会保険料が高い」と感じているのは、大手企業の54%、中堅・中小企業の68%
・「保険料がたびたび上がり、先止まり感がない」と思っているのは、大手企業の82%、中堅・中小企業の73%

・負担が上昇した場合、とる行動として、
「非正規雇用、請負形態等への切替」「賃金調整を行う」「従業員数の調整を行う」といった回答が多い。また、大手企業ではこうした回答と並んで「海外活動の比重を高める」という回答も多い。

社会保険料の負担に耐えかねて海外脱出かぁ・・・
これでまた産業の空洞化が進む?
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by miki_renge | 2004-11-04 20:29 | 年金・保険