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カテゴリ:社会・経済一般( 134 )

夜間に働くということ

たまには、時事的ネタも書いておく。
先日、ファミリーレストランのロイヤルホストは、24時間営業を中止すると発表した。
「深夜、早朝をやめる分、来客が多い昼や夕食の時間帯の人数を手厚く配置する」とのこと。

もっともロイヤルホストの場合、2011年頃から24時間営業店舗は徐々に縮小してきており、現状は223店舗中2店舗しか24時間営業していないというのだから、報道されるほどセンセーショナルな決断というわけではないのかもしれない。すかいらーく系も、牛丼チェーン店も減らしているし。

深夜営業を縮小しようという動きは、少し前までは二酸化炭素排出削減効果が強調して語られていたように思う。それが今は、人材不足の折、割に合わないことは止めよう、となってきているようだ。
深夜のファミレスの入店率や利益率、経営に与えた影響はどの程度かはわからないけれど、求人広告を打っても人が来ない、無理に人を配置すれば過重労働となりかねずブラック扱い、という恐怖は、経営者が肌で感じていることなのだろう。
一般的には「稼働時間が減れば売上が下がる」という恐怖から、経営者は営業時間短縮はやりたがらない。が、費用対効果を見て判断したのだろう。

ここで、「平成27年版労働経済の分析」第3章に掲載されているデータを思い出した。
平日20時以降の就業者数の2011年と1986年を比較したところ、23時頃までは専門的・技術的職業、事務等従事者が大きく増加している(つまり残業の人)が、一方で23時から翌日5時まで労働を開始する人も、生産工程従事者を中心に増えていることが明確に読み取れる。
また、小売業において、営業時間別の従業者数をみると、「終日営業」の事業所で従事する従業者数の割合が、1991年の2.5%から2007年の11.0%まで上昇しているとのこと。これはリーマンショックや東日本大震災前のデータだから、今どうなっているんだろうね。

この「労働経済の分析」に書いてあるように、夜間働く人がいるから、夜間帯のサービスに対するニーズが生まれることになる。だから夜働くのを止めよう!と声を上げるのは、長時間労働の抑制にはなると思う。
ただ、やはり社会のインフラを支える仕事など、皆が寝ている間に働かなければならない仕事は一定程度ある。そういった「社会に求められている仕事」と、「そうでない?仕事」との線引きは、実は難しいように感じている。

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by miki_renge | 2016-11-30 14:45 | 社会・経済一般

裁判傍聴

高2長女の夏休みに「裁判傍聴」の宿題が出た。
その前から絶賛「リーガル・ハイ」祭りを開催していた我が家にとって、良いきっかけである。
(何しろ、「草の者」がイケメン過ぎる)

行く前に、裁判(東京地方裁判所)についてネットで調べてみる。
が、具体的な案件や開廷時間については、「裁判所に行ってみないと分からない」ことを知る(今さら…)
とりあえず、某研究会でご一緒している診断士兼弁護士さんから、心得として、
 ・初めて(しかも宿題で)行くなら、「新件」を選ぶ
 ・軽犯罪(薬物使用、窃盗など)が、裁判の流れとしては分かりやすい
 ・逆に民事は、流れが追えないので避けるべし
と教えてもらい(持つべきものはネットワーク、感謝!)いざ、裁判所へ!

…のはずが、私は仕事の都合で、第1回公判は傍聴できず。
長女が選んだのは、同じ高校生が被害に遭った強制わいせつ事件。
求刑は2年、しかし弁護側は執行猶予をつけてほしいと主張。長女から見て、被告人は十分に反省しているように見えたらしく、また証人として出廷した家族によるサポートが期待できたとのこと。開廷時間は1時間くらい。

10日ほど後に行われた判決は、幸い予定が合ったので、長女と一緒にお出かけ。
自分にとっては初・裁判所。
入口で手荷物検査を受け、開廷場所を確認し、法廷へ。意外に小さい、傍聴席は20弱か。部屋にもよるんだろうけれど。

開廷5分くらい前に、手錠をされた被告人が、警察官2名に付き添われ入廷。
裁判官が開廷宣言をし、傍聴席も含め全員が起立し一礼。
まずは裁判官が判決を言い渡し、その後理由を説明。
最後に、不服であれば控訴も可能であること、そして被害者はとても傷ついたであろうこと、もう二度とこのようなことをしないでほしいと諭していた。
…この間、5分。意外にあっけなかったが、まぁ判決はこんなものなのだろう。

閉廷後、入口の案内カウンターに立ち寄り、どんな裁判をやっているのかリストを覗いてみる。民事のリストに、2つくらい未払残業案件があったので傍聴したかったが、残念ながら時間が合わず。また機会があったら。

さて、裁判所を出たところで、一人の女性からビラをいただいた。
バイト先のポスティング会社で叱責を受け、入水自殺した19歳のご両親が起こした損害賠償請求の裁判の傍聴お願いのビラだった。
文字だけの情報では、「その若者が弱かったんでしょ?」となるかも知れない。しかし、その女性、そして後からいらした別の支援者さんと弁護士さんのお話から、それだけではない何かを感じた。
もちろん、「一方聞いて沙汰するな」であり、会社側の言い分も裁判で明らかになるのだろうが。
「客観的証拠に乏しく厳しい裁判」とのことだが、それをお引き受けした弁護士さんの心意気と、彼女と支援者さんのブラックバイトやパワハラに対する問題意識に、関心を持った。
物事は表面的に見てはダメだなぁ。この機会にウォッチしていきたい。
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by miki_renge | 2016-08-11 07:59 | 社会・経済一般

「大奥」医療編完結

7月はとにかく忙しかった。
8月に入って、少しは休める…かな、でも仕入れはしっかりしなきゃ。

で、やっと読めました、「大奥」12巻、医療編完結編。
読んでいると、こちらが正史のように感じるからすごい。
子だくさんなイメージしかなかった徳川家斉は、実は心優しい人間だったのかも、なんて思ってしまう。綱吉や家重もそうだったけれど、その時代を精一杯生きていたんだよね。

家斉の母、徳川治済がサイコパスとして描かれているのも怖い。
でも彼女をだまし続けた御台様とお志賀の方も怖い。

サイコな要素満載だったけれど、最後はスッキリした。
赤面疱瘡撲滅、万歳。
医療の進歩って、こうやって多くの命のうえに成し遂げられるものなんだよね。
意次も、源内も、青沼も喜んでいると思うと…それを分かち合えなかったのは本当に残念。

ストーリーからすれば、どこかで男女逆転を解消しなければならない。
となると、赤面疱瘡はどこかで撲滅させなければならない。
それはどのタイミングか…実在の人物を絡ませるとなると、やはりここだよね。
キーパーソンはマルチな才能を持つ源内、革新的思想を持つ意次。
「解体新書」の杉田玄白。
あるいは、今回とても魅力的かつ勉強熱心な女性に描かれていた高橋景保。
加えて江戸幕府を終焉に導かなければならないから、財政の逼迫化加速の時期に合わせないといけないもの。開国に間に合わせたことが、これからの展開に影響するかも。
…やっぱり、ここだ。よしながふみ先生、すごい。

さて、12巻の最後で黒船がやってきて、家定が将軍となっている。
家定が女性…ってことは、篤姫は男か。
そうなると和宮も男、家茂は女ってことになる?有栖川宮は女性?
他にも、井伊直弼や幕末の藩士がどんなふうに描かれるのか、とても楽しみ。そもそも誰が男で誰が女という設定になるのか。でも発行は1年後^^;
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by miki_renge | 2015-08-04 12:25 | 社会・経済一般

「しんがり」

ただいま、「しんがり」という本を読んでいる。
山一証券の残務処理に当たった社員さんについて取材した本。著者は巨人のナベツネ氏と戦った、あの清武英利氏。ずっと読みたかったけれど、延び延びになっていた。

知らなかった事実がたくさんった。感動とかそういう次元の話でもない、ただただ重い、けれどここから何かを得られるのでは、得なければ…という思いで読み進めた。

まず、どうしてあれだけ多額の簿外債務が発覚しなかったのか。
問題意識を感じて、告発しようと思う人は本当にいなかったのか。
悪事を働いても「何とかなる」という考え…怖いよ。不祥事や裏切りは、企業として一番やっちゃいけないことだ。そんなことは偉い役員さんなら分かっているはずなのに…なぜ?
最後の社長となった野澤氏は、社長を引き受ける際に初めてその存在を知り、立ち上がれないほどのショックを受けたというが、それはそうであろう。本のなかでは頼りない社長として描かれていたが、どう判断していいか分からなかったんじゃないか。そして「先輩」たちへの遠慮も多分にあったのではないか。それを考えると、彼も被害者なのだろう。

さて、その下で山一証券の最期を看取った「しんがり」たち。彼らの働きはここで言うまでもないだろう。精神的にも、もちろん肉体的にも極限に追い込まれながら、それでも真相を解明したいという使命感だけで突き進んだ彼ら。きっちり「落とし前」をつけたことは、今につながっている。もっとも、企業不祥事なんてそうそうあってはならないはずなのだけど。
…でも、本当はこのチームに加わりたいと思っていた元社員もいたと思うよ。真っ先に再就職に走った元社員を誰が責められようか。彼らにだって生活があるのだから。

前職の職場の傍ということもあり、新入社員の頃から少ないお給料を預けていた山一証券。自主廃業によって損もさせられたけれど、カウンターで対応してくれた同年代の女性、感じ良かったなぁ。今振り返ると、接客のプロだった。彼女は今、何をしているだろう。幸せに暮らしているかしら。
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by miki_renge | 2015-04-16 10:59 | 社会・経済一般

配偶者控除

先日、「配偶者控除の廃止」が発表された。
そうか、とうとう来ましたね。

これは時代の流れだと思う。良し悪しではなくて。
配偶者控除は1961年に設けられたもの。
その後、雇用機会均等法が制定され、1992年前半共働き世帯が専業主婦世帯を上回ったのに、この控除(+国民年金の3号被保険者制度)が残っているというのは、矛盾しているという判断なのだろう。

確かに、女性(正確には一部男性もいるけど)の(主に非正規雇用の)賃金は、その女性の能力や経験とは関係のないところで決められているのが現実。それ以上働きたいと希望しても、この制度が抑止力になってしまうのだ。
例えば、12月になると、収入の調整をするため、お休みする人もいる。
時給を上げると、働く時間を減らさなければならないという矛盾もある。最低賃金は上がっているんだし…

それだけでも大きな問題なのに、この制度によって女性全体の賃金が低く据え置かれているのは見逃せない。このところクローズアップされている、いわゆる「女性の貧困」だ。
それこそ、「女性だから」と一律的に賃金を抑えられたら、たまったものではない。

もっとも、配偶者控除に反対意見が多いのも分かる。
未だ、女性が働きやすい環境が整っているとは言い難い。子どもの預け先の問題、性的役割分業の慣習など…
でも、どこかで変えないと、いつまでたっても女性の活躍は進まない。どこに突破口を見つけるか、政府も悩んだだろうなぁと推測する。

個人的には、むしろ、その先の「第3号」の制度を何とかしてほしいと思う。
社会保障の財源が厳しい今、配偶者の職業によって保険料を支払ったり支払わなかったりする制度は、不公平感が強い。
私は第1号で保険料を納めているけれど、いただける年金額は第3号の人と同じなんだよね。これは自分で選んだ道だから、ブログでぶつぶつ言うだけだけど(苦笑)、配偶者の職業に左右されるのはね…

「配偶者控除内で働く主婦&専業主婦」VS「バリバリ働く主婦」という対立構造になるのは嫌だけど…
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by miki_renge | 2014-05-02 19:00 | 社会・経済一般

ジュエルペット

「ジュエルペット」というアニメをご存じだろうか。
テレビ東京で2009年から放送されている、目に宝石が埋め込まれたペットたちのお話である。

確か我が家では、第3シリーズ「ジュエルペットサンシャイン」まで見ていた。
第1シリーズは特に、リアルタイムで見られないときは、録画して見ていた。

主人公は紅玉りんこ&ルビー。
ルビーのジュエルパワーは「勇気」。魔法学校の落ちこぼれでおっちょこちょいキャラだが、ここぞというときに出すパワーは、文字通り、りんこや周囲に勇気を与える。

夫は、エンディングテーマの「笑顔のループ」が好きで、「この曲を聴くと、泣きそうになっちゃうんだよなぁ」と言っていたのを思い出す。
私はオープニングの方が好きで、仕事で落ち込んだときなどに、「マジマジ~マジカル~勇気こそジュエル~みんなハートに持ってる宝石~♪」のフレーズを、よく口ずさんでいた。
(ちなみに今は何かあると、「忍たま乱太郎」のエンディング「愛に向かって」を歌っている…)

今でこそ、サンリオの主力キャラになっているが、当時は「これ、どれだけ続くかな」と心配もしていた。サンリオのキャラでも、定着していくのはごく一握りと聞いていたから。
アニメも、ヒールキャラであるディアン&ダイアナ兄妹があまりに強烈で、しかもダイアナはアニメ以外のキャラとの落差が大きくて、混乱もした(笑)
でも、最後はほのぼのと心が温まり、礼儀や一生懸命さ、友情についても学べる、文部科学省推奨ドラマだったと思う。総理秘書官の帯刀さんも出てたし。
このアニメのおかげで、宝石にもちょっとだけ詳しくなったなぁ。

なぜ今になって、5年近く前のアニメのことを思い出したかと言うと、昨日、交通事故で亡くなった桜塚やっくんが、この第1、第2シリーズの「アクア」の声を担当していたから。
アクアのジュエルパワーは穏やかさと安らぎ。安らかにお眠りください。スケバン恐子も好きだったよ。合掌。
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by miki_renge | 2013-10-06 19:22 | 社会・経済一般

震災からの9日間を想う

ナインデイズ 岩手県災害対策本部の闘い」という本を読んだ。
東日本大震災発生後に岩手県庁内に設置された、災害対策本部の9日間の闘いを描いた、ノンフィクションである。

冒頭、「たとえば、これがなにかの試合だったら、勝ち負けをつけることができたのだろうか。」という書き出しには、少々戸惑った。
しかし、読み進めていくうちに、こう考えざるを得なかった主人公(実在する救命医)の思いが理解できるようになってきた。
大変なことが起きていることだけは分かる。しかし具体的に、どこで、どれほど大変なことが起きているか、把握できない。把握できる状態になったときには、助けたくても助けられない…
どんなに歯がゆい思いをしただろう。

そして、情報を把握できない状況というのがどんなに恐ろしいものかも、何となくではあるが分かった。
どこに緊急の医療を必要とする人がいるか情報があれば、限られた資源をうまく配分することができただろう。ただ、被災地のインフラは壊滅的な打撃を受けていた。正確な情報がまるっきり伝わらない。
こんなとき、被災していない地域に、何かできることはなかったのだろうか。
…いや、その情報を被災地に伝える術を持たなければ、何をやっても無駄だろうか。
私も主人公と同じく、「このときこんな判断ができていたら」と、考えてしまった。
もっとも、主人公のような志高い救命医がいなければ、被害はもっと拡大していたかもしれない。不眠不休で対応していた本部の皆さんには、頭が下がる。

震災後、陸前高田で教師をやっている友人や、山田町出身のやはり教師の友人から、当時の状況を聞いたことがある。当事者の必死の思いと裏腹に、どこか他人事の首都圏の雰囲気に、苛立つ気持ちがあった。
いや、実際は間接被害を受けた企業様も、とてつもない苦労をしていたことは、経営相談の場などで分かっていたのだけど。
それでも、もっとできたことがあったではないか…自分に、当事者意識はあっただろうか。「がんばろう日本」なんて、掛け声だけだったのかな、と。

彼らの、この貴重な経験を、大事にしたい。それが、いずれ起こると言われている他地域での震災対策にもなるはずだから。
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by miki_renge | 2013-09-29 20:28 | 社会・経済一般

すごいよ、イノマティ

昨夜の「ありえへん∞世界」。
「消えた有名人を大追跡 あの人は今グルメSP」で、彼が紹介されていた。

阪神のドラフト1位。
阪神暗黒時代の貴重なサウスポー。
日ハム・西崎、近鉄・阿波野と並ぶトレンディエース。
最高年俸6000万。
…さて誰でしょう?

そうです、あの「イノマティ」こと、猪俣隆投手です!

今ではスポーツ観戦なんて全くしていないけれど、結婚までは野球やサッカーに年に1回は出かけていた私。
高校時代までは巨人ファンだったけれど、一時期、何かが舞い降りたように阪神ファン、特にイノマティーとマイク(仲田幸司)の、阪神の誇る「ノーコンサウスポーコンビ」に入れ込んだ時期があったのだ。
あの頃、「泣くな、イノマティ」というマンガも読んでいたっけ。
(でも、あの頃は打線の援護もなかったんだよね…)

彼は今、アメリカの地元紙でベストレストランに選ばれるほどの名店で、寿司職人をやっているそうだ。
もともと目立ちたがり屋でもなく、引退後も人から見られる生活は耐えられないと渡米したとのこと。
渡米前は三重県の寿司屋で、16歳の仲間に交じって修行。トイレ掃除から始めて月収9万円だったと言う。
また、和食の世界では左利きが弱点となり、右手で包丁を扱えるようになるまで、相当苦労したそうだ。

しかし今ではその努力が実り、ワシントン・ポストでは「寿司界のジミ・ヘンドリックス」と紹介されたとのこと。メニューも自分で考案しているそうだ。

すごいよ、イノマティ。
どんなにかつらいことも、孤独を感じることもあっただろうに。
自分の知名度を生かして、日本で自分のお店を持つこともできただろうに。
現役引退後に厳しい思いをするプロスポーツ選手のニュースも多々入ってくるだけに、地道に働く猪俣投手がまぶしく見えた。これからも応援します。

それにしても…ヤスの髪を切りたい。ドラマ中だから仕方ないのかっ。
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by miki_renge | 2013-08-14 12:08 | 社会・経済一般

金子哲雄さん

流通ジャーナリストの金子哲雄さんが亡くなられた。
まだ41歳、私より若いではないか。

金子さんと言えば、あちらこちらの番組で、流通、特に値段の付け方について、独特の口調でお話されていた方。「嵐にしやがれ」の1コーナー「未知との遭遇」の記念すべき第一回のゲストでもあり、翔さんに、「家電量販店における値切りの方法」を教授されていた方。翔さんへのムチャぶりとともに、解説が非常に分かりやすかったのを覚えている(そういえば、2人とも慶応出身だったっけ。)

そしてこの方、中小企業診断士。キャリアはとても比較にならないが、一応同業だ。
私の先輩にも、かつて彼と一緒に仕事をしたという方が何人も。
一緒に更新研修に出ていたという方も。

マスコミ報道によると、病気が分かってからもそれを隠し、仕事を続けていたそうだ。
激やせを「ダイエットに成功した」と偽っていたという話もある。
独立コンサルタントたるもの、弱みは見せてはいけない-多くの先輩診断士はそう語るが(そしてその言葉に納得するものの)、つらく厳しい闘病生活だったのだと思う。

否、好きなことをずっとやられていたのだから、短くとも「生き切った」のかな。
そうであってほしい。
金子さんの「分かりづらいことを、分かりやすく伝えた」という功績は、この先もずっと残るのだから。

勉強熱心で、周囲にも気遣いのできる方だったそうだ。まさに診断士の鑑。
ご冥福をお祈りいたします。
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by miki_renge | 2012-10-03 15:16 | 社会・経済一般

続・24時間テレビ2012+ダウン症検査

24時間テレビのあり方について世間が盛り上がるのは、この時期のお約束。
先日は乙武洋匡さんがTwitterで、この番組のあり方に疑問を投げかけていた。
もちろん、「感じ方、受け取り方は各自の自由」としたうえで。

確かに、いろんな感じ方があるんだと思う。
ということで、私も先日の記事に続いて、感じることを3つほど。

まず、24時間テレビって、そんなに「障害者の頑張りを、健常者が憐れむ」ような作りになっているだろうか?
私はこの数年、深夜の時間帯以外はこの番組をほとんど見ているが(ジャニヲタなので 爆)、そもそも、そんなに障害者の出番って多かったっけ?
今年と去年は震災復興にかなりの時間が割かれていたし、今年は虐待も扱っていたし、数年前には「いじめ」が取り上げられていたことも。

次に、「障害者は無理やり頑張らされている」のだろうか?
当人たちは「この企画があったからこそ頑張れた」のでは?と私は受け止めたけど。
晒し者にされた、という意識はあるのだろうか。ないなら、それでいいじゃん、と思うのだけど。もしくは晒されてでも、訴えたいものがあったという見方もあるよね。

最後に、ほぼ毎年のように書いているけれど、この番組、障害や病気について知るきっかけになりうるのではないのかな。
でも、ただのドキュメンタリーではあまり観る人がいないのも現実。
同じ日テレが「NNNドキュメント」という番組で、ときどき障害や病気をテーマにしているけれど、24時50分からの放送であり、視聴率は高いとは思えない。また、そもそも障害をこのように取り扱う番組はあまりない。
それなら、芸能人をたくさん呼んで、視聴率の上がる仕組みを整えて放送した方が反響もあるはず…その程度のヨミは誰でもするだろう。

今日だって、「妊婦の血液で、胎児がダウン症かどうかがほぼ確実にわかる新型の出生前診断が導入される」ことが、それによって人工中絶が増える懸念とともに報道されている。
ネットでちらっと見たが、多くは「中絶容認」、その理由は「育てる親の負担が大きいから」。ついでに「ダウン症児が生まれないようになれば、その分の社会保障費が浮くから、この検査費用が安くできるはず」「検査を義務付けて、その結果ダウン症でも産むことを決意した人には、すべて自己負担で育児させよ」とかいう意見もあった。

でもねぇ、障害の種類ってダウン症だけじゃないんだよ。むしろごく一部。
出産時のトラブルでなることもあるし、少し成長してから分かる原因不明のものもあるし、事故や病気による中途障害だってたくさんある。長生きすれば、相応のリスクはあるのだ。
ついでに言えば、ダウン症でも自立しているケースはある。
そんなことは、「24時間テレビ」でもさんざん紹介されているはず。
むしろそれを知るために、乙武さんが言うように「パラリンピックを見れば?」と思ってしまう。

「偽善は許せない、綺麗事も許せない」今の世論って、そんな感じ?
何が正しいか分からないけれど、障害児を育てている母としては、社会全体が障害者排除の方向に向かわないか、心配になってしまうのだった。
それこそ判断は人それぞれで、他人に押し付ける気はないけれど。
でも、「社会の無理解・支援の手薄さで親の負担が増えるから、障害があることが分かったら中絶」というのは何とも…社会が障害を作っている面は否定できないと思うけどなぁ。
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by miki_renge | 2012-08-29 17:29 | 社会・経済一般