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「会社の品格」

遅ればせながら、「会社の品格」という本を読んだ。
(株)リンクアンドモチベーションの小笹芳央さんが書かれたものだ。

本書では、会社の品格をもっとも見極められるのは社員とした上で、「組織」「上司」「仕事」「処遇」の4つの角度から、会社の品格を検証している。

「組織の品格」では、「成長モードの会社では組織がまるで軍隊のような雰囲気になっていくことがある」という指摘が興味深かった。車内で使用する言葉も軍事用語となっては、顧客満足も遠のいてしまうだろう。
…ふと、経営「戦略」「戦術」も軍事用語だよね?と思ってしまったが、これに代わるいい言葉はないだろうか。よく使ってるんだよね。

「上司の品格」「仕事の品格」は、当たり前のことが書かれているのだが、研修に使えそう。
その仕事の意味、全体での位置づけを、それを担当する社員に伝えるのが大事。

そして「処遇の品格」にも大きく頷いた。私もお客様のところでは、「処遇は、会社からのメッセージですよ」とお伝えしている。本書では、たとえば、終身雇用・年功序列には、「長く勤めろ、途中で辞めるな」の思いが込められていると紹介されている。善悪は別として、そういうことだ。
今流行りの「女性“活用”」についても述べられているが、男社会をそのままに、女性をその中で「活用」しようとすることへの矛盾が指摘されていた。この部分は多くの男性に読んでもらいたい(笑)

本書を読んでいると、会社が品格を保つことの難しさを改めて感じる。それは、本書冒頭にも述べられている、「会社はその経済合理軸だけで動くがゆえに、不祥事を起こしやすい宿命を持っている」ということ。これを監視するルールの必要性も含めて、これだけシンプルにまとめられた文章というのはなかなかないと感じた。
平易な文章で書かれている割には奥が深い一冊。
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by miki_renge | 2008-08-27 10:39 | 雇用・人事

楽器店

夏休みを終え、昨日昼から仕事再開…と言っても、本日は午後より次女の健診。

実家ではテレビをつけることがあまりないのであまり知らなかったのだが、
・夏の甲子園で、静岡県代表の常葉菊川高校が準優勝した
・オリンピックレスリング男子55キロ級で、同郷の松永共広選手が銀メダルを取った
とのこと。どちらも「あと一歩」という点で、つい冬のサッカー選手権を思い出してしまうのだが、それでもすごいこと。お疲れ様でした。

さて、実家に帰省中、長女のピアニカの付属品(本体と唄口をつなぐホース)を買おうと、地元の楽器店に問い合わせた。東京の大型店に行ってもよかったのだが、静岡県は「楽器のまち」だし、ささやかながら地元に貢献しようと思ったのだ(ホントに「ささやか」だが。)

中学・高校時代は吹奏楽をやっていたので、地元の楽器店なら分かる。電話帳を頼りに電話してみた。
ところが…「うちはもう小売りはしていないんですよ」というお返事ばかり。
スタジオになったり、音楽教室になったり。
結局、「店舗はやめました」という元楽器店(現在は個人の住宅)にお邪魔して購入。この店(というよりお宅)も、玄関脇の押し入れが「倉庫」になっているらしい。恐らく、学校への外商しかやっていないのだろう。

楽器店。市場も成熟して、売上は落ち込んできているんだろうな。
少子化だし、趣味・志向の多様化で、そもそも需要が少ないのだろう。
楽器店が生き残るには、専門化してアフターサービス等に徹底的にこだわるか、そうでなければ音楽教室やスタジオなどの多角化展開で大人を呼び込むか、ということになるのかも。
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by miki_renge | 2008-08-21 10:36 | 商品・サービス

もうすぐ社労士試験!

長女の夏休みもあと1週間。
来週の「夏休み明けテスト対策」に四苦八苦している今日この頃。親ばかりが焦って、本人は全くやる気なし。まぁ、昔の自分を考えても、小学生の頃って、必要最小限の宿題以外は勉強なんてしなかったよね・・・今の子供は本当に大変だ。

さて、勉強ネタでもう一つ。
来週の日曜は、社労士試験だったっけ。
受験生の皆様、頑張って下さい。ラスト1週間の暗記はとーっても有効なはず。

偶然、「社会保険労務士試験 受験科目占い」なるものを見つけた。
私は「雇用保険法」だった。細かい数字が多くて、昔は一番嫌いな科目だったけど・・・どんな根拠だ?
今年のヤマは、ワークライフバランス系の法律・施策かな。育児・介護休業法とか。あるいは男女雇用機会均等法、高年齢者雇用安定法、パートタイム労働法あたり。まぁ、これらは最近、法改正もあったことだし、どの予備校でもヤマだと言ってるよね。一方、年金科目は簡単になりそうな気がする。もともと、基本的な仕組みだけ押さえておけば、実務はなんとかなる、はず。

先日、「司法・労務資格ナビ」様の中小企業診断士のコーナーで、 取材記事を掲載いただいた。こう見ると、随分偉そうだなぁ・・・(汗)他の診断士メンバーは非常に示唆に富んだことをおっしゃっているので、アクセスしてみて下さい。
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by miki_renge | 2008-08-18 11:47 | 資格・勉強

「働くことの意識」調査結果より

こんなデータを発見。
平成20年度新入社員(3,833人)の『働くことの意識』調査結果」(社会経済生産性本部)

いくつか興味深い数字を拾ってみる。

●「思っていたよりも満足のいく就職ができた」と答えた者が82.4%。
 「二つ以上の会社から内定をもらった」が、全体の46.5%。
→それは結構。
  調査結果にもあるが、この世代は「ポスト氷河期世代」として記憶される、のかな。

●就職活動で利用された情報源では、「インターネットの企業ホームページ」が初めて全体で1位(85.7%)となった。第2位は昨年1位の会社説明会(83.3%)。
→時代は変わった。私が就職活動をした頃はインターネットなんてなかったもの。
 企業も、インターネットの重要性を認識しておかないと優秀な人材を確保できないのだ。
 就職活動のマニュアル本の売上は、今、どんな状況なのだろう。
 やはり伸び悩んでいるのかな。

●会社を選択する基準は、「自分の能力、個性が活かせる」がトップ(28.3%)以下「仕事がおもしろい」(23.8%)、「技術が覚えられる」(13.6%)が上位。
→これは順当なところだろう。
 もう「会社の将来性」や「福利厚生」につられて入社する時代ではない。
 もっとも、人事担当者と話をしていると、「この会社(部署)では、自分のよさが生かせないし、おもしろくない」と悩む新入社員も少なくないようだ。でも、初めのうちはきっとそんなものだよね。石の上にも3年、じっと耐えて自分探しをするのも、きっと将来役立つはず!

さて、ちょいと宣伝。今度は新卒ではなく、ママの再就職。
こちらのコンサルグループでご一緒している仲間の一人が、ママの再就職のための講座に関わっている。再就職に向けて自信を持ちたい方、ぜひご検討を。
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by miki_renge | 2008-08-09 21:40 | 雇用・人事

「一まいの卒業証書」

ちょうど私が長女と同じ小学3年生のときに読んで、ずっと心に残っていた本がある。
縁あって、最近、その本と再会することができた。
タイトルは、「一まいの卒業証書」。実話である。

戦後すぐの東京。両親を亡くし、浮浪児となっていた山本少年が、果物屋に引き取られ、また偏見を乗り越え、小学校に通えることになる。
果物屋でかわいがられ、仲間たちと楽しく過ごしつつも、亡くなった両親や浮浪児仲間のことを思い出すのか、それからしばらく経ったある花火大会の夜、行方不明になってしまう。
そして、それっきり…
当時、担任であった金沢先生をはじめ同級生は懸命に探すのだが、彼の消息は分からない。同級生の、「みな一緒に卒業したい」という望みは叶えられなかった。

金沢先生がこの本を書いたのは、長い教員生活を終え、退職するとき。先生は大事に彼の卒業証書を取っておいたのだ。本の最後には、
「山本数行を知っている人があったら、ぜひ教えてくださいませんか、おねがいします」
と記されている。
山本少年が行方不明になったのは昭和25年、本の発行は昭和52年。時代の流れは残酷だ。ネットで調べてみたら、金沢先生は既に亡くなっていた。そして少年と再会できたという情報はどこにもなかった。

長女も、かつての私と同じく、この本を一気に読んだ。読み終えて開口一番、「この人、どこかで生きているよね」と言った。私もそう信じている。昭和9年生まれの山本数行さん、もう70歳を過ぎているのだが、きっとどこかで、幸せに暮らしているはずだ。

古い本なのでもう絶版かも知れないが、図書館を探せばあるかも。
金沢先生については、こちらのサイトが詳しい。金沢嘉市さん、素晴らしい教育者だったんだね。今の教育現場を目の当たりにしたら、いったい何と言うだろう。

もう一つ。長女は昨日、児童館で「一つの花」の映画を観てきた。この映画は昨年も観ているのだが、昨年とは違った感情が湧いてきたようで、いろいろ話をしてくれた。
金沢先生や山本少年、ゆみこちゃん達の体験、無駄にしないようにしないと。
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by miki_renge | 2008-08-07 13:33 | 社会・経済一般

シ~ンパイッ!

先週の土曜日のお昼時、近所の某ハンバーガーショップへ行った。
普段の土曜日は、近所にある高校の学生でごった返しているこのお店、この日は並んでいる客はわずか2名。
大丈夫か。夏の資金繰りは?店長の残業代は?
(いや、全国チェーンだから、全社的にマネジメントされているとは思うが。)

同じ日の午後、長女がかつて通っていた障害児の療育施設の傍を通った。
療育施設そのものは移転し、現在はマンションになっている。
「あれ?」と思ったのは、施設と同じ並びにあった全国チェーンのコンビニエンスストアがなくなっていて、代わりに自転車店になっていたこと。

施設に通っていた頃は、このコンビニも繁盛していたはずなのだが。
他にも公共施設があり、マンションも建ち、客がいないわけではなかろうに。
駅からも遠く、目立った競合店はなかったし。
オーナーの都合か? 
そしてこの自転車店は、それなりの売り上げがあるのだろうか。外から見ると看板もポスターもなく、従って特徴も分からず、単に「自転車が並んでいる店」というだけのように思えたが。

夕食時、夫や娘にこの話をしたら…
「えっ、ママが心配してる?」「パーイパイッ」
…始まったよ、「チェリー☆パイ」のまねっこが。人が真面目に語ったのにっ。
6月初旬に放送された「ぷっすま」の「リアル神経衰弱」から、我が娘達(そして夫も?)は女性お笑いコンビの「チェリー☆パイ」に見事にはまっているのであった…
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by miki_renge | 2008-08-04 18:17 | 商品・サービス

ワークライフバランスは正社員だけのもの?

今週は、ワークライフバランスに関する2つのセミナーに参加した。

1つめは、品川で行われたこちらのセミナー
もう1つは、日本フィランソロピー協会様主催の、こちらのセミナー
病児保育の先駆けであるフローレンスの駒崎弘樹さん、今をときめく経済評論家の勝間和代さんのお話をナマで聴くことができ、大いに刺激を受けた。

が、「ワークライフバランス」そのものについては、何だかモヤモヤした思いも。
これは常日頃から思っていたことだが、ワークライフバランスは現在では、あくまで「恵まれた正社員のためのもの」という捉え方があるのではないか、ということ。
以前は、特に女性の場合は、「家事・育児に支障のないようにパートタイムで」とか、「余暇も楽しみたいから派遣社員で」という自己の選択で、実質的にワークライフバランスが保てていたように思う。
それが、今では「ワーキングプア」という言葉に表されるように、ひたすら働いても生活に困窮することが珍しくなかったりする。

2つめのセミナーで、未就学の子を持つ正社員女性に限定した調査結果についても解説されたが、よくよく考えたら、第一子出産時に7割の女性が退職してるんだよね。
一方、「正社員のワークライフバランスを可能にするために、非正規社員を代替要員として雇用すべし」という話はよく耳にする(今回のセミナーではなかったが)。
非正規雇用の、労働者が働く人全体に占める割合も既に3分の1を超えている。

「格差」という言葉が頭の中でぐるぐる回る。

ワークライフバランスを、正社員だけの特権にしてはならない。この言葉が独り歩きして、イマイチ根付かないのも、一つにはこの辺の事情があるのではないだろうか。
もちろん、正社員のワークライフバランスを否定するわけではない。たとえば正社員の夫が家庭にもう少し時間を割けるようになれば、妻ももっと働ける、というようなケースも多々あるだろうし、働きながらの子育てを側面から支援する制度(保育園、学童保育などの地域でのサポートなど)の充実も徐々に期待できるようになると思うのだが…そういった波及効果を待てるものなのか、どうなのか。
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by miki_renge | 2008-08-01 10:17 | 雇用・人事