どんな社労士を目指すのかな…
2021年 07月 23日
最近はビジネス雑誌を買うことも少なくなったが、社労士界隈でいろいろと物議を醸していたのでつい買ってしまった、週刊ダイヤモンド 2021年 7/24号。
特集は「弁護士・司法書士・社労士 序列激変!」
まず、なぜ「社労士界隈で物議」か。それは社労士が「雇用調整助成金バブルで潤った」と書かれているからだろう。
私もこの文言を目にしたとき、強烈な違和感を持った。
去年の春、どんな思いで全国の社労士が雇調金に向き合ったか。
私も、悲鳴のような事業主さんの声に耳を傾けながら、日々変わりゆくルール(しかも発表は週末夜が多い)についていくのに必死で、さらに助成額のシミュレーションをしながら、「これが不支給だったらどうしよう」と、押しつぶされそうになっていた。
未知の領域の連続で、つい「ああどうか 力を貸してくれないか 昨日までの僕よ ともに乗り越えてきたじゃないか」と、NEWSの「U R not alone」の歌詞を噛み締めていましたわよ、ええ。
確かに雇調金で仕事は増えたかもしれないし、無事に雇調金が振り込まれたお客様からは感謝されてホッとしたけれど、こんなつらい仕事はやりたくないな、というのが本音である。私の周囲の社労士も同様で、この状況を「バブルでウハウハ」と捉えた社労士が本当に存在するんだろうか?と思う。だいたい報酬もいただきにくいじゃないですか。
これ、診断士も同じか…経営相談の仕事、増えたものね。
さて、特集の中で、「6タイプ別 社労士図鑑」というのがあった。
社労士は、「リストラ請け負い型」「病気&けが社員対応型」「事務処理型」「新分野進出型」「寄り添い型」「受け身型」に分けられるらしい。ふむふむ。
私はずっと両立支援に力を入れてきたから、志向は「病気&けが社員対応型」。働きたい誰もが幸せに働けるようにお手伝いしたい気持ちはずーっと変わらない。もちろんこれは社員さんだけでなく、社長さんも含めて。
ただ、診断士資格を活かすなら、「寄り添い型」を極めるのもありだろうか。一番やっちゃいけないのは「受け身型」なんだろうけど、「法律ではこうなっています」と毅然と言えることや、法が守れるように段階を追って支援していくことも大事だと思う…あ、これだとやっぱり「寄り添い型」か。
本当はもう少し手続きや給与にも対応したいんだけど…その基本がわかっていないと、コンサルだって上滑りになるものね。社労士事務所勤務時代、それなりの量に対応していたけれど、手続きも給与も奥が深すぎて、そして間違いは許されなくて、それこそプレッシャーが大きくてなかなか…給与は、今でも冷や汗をかきながら、何度も何度も検算している。
なし崩し的に独立して20年が経つのに、まだまだ自分のスタイルが確立していないな…精進、精進。
by miki_renge
| 2021-07-23 17:36
| 仕事場にて