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中小企業診断士・社会保険労務士。静岡出身、東京在住。社会人と高校生の娘あり。SMAPとKAT-TUNを応援中。


by miki_renge
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最近はビジネス雑誌を買うことも少なくなったが、社労士界隈でいろいろと物議を醸していたのでつい買ってしまった、週刊ダイヤモンド 2021年 7/24号。

まず、なぜ「社労士界隈で物議」か。それは社労士が「雇用調整助成金バブルで潤った」と書かれているからだろう。
私もこの文言を目にしたとき、強烈な違和感を持った。
去年の春、どんな思いで全国の社労士が雇調金に向き合ったか。
私も、悲鳴のような事業主さんの声に耳を傾けながら、日々変わりゆくルール(しかも発表は週末夜が多い)についていくのに必死で、さらに助成額のシミュレーションをしながら、「これが不支給だったらどうしよう」と、押しつぶされそうになっていた。
未知の領域の連続で、つい「ああどうか 力を貸してくれないか 昨日までの僕よ ともに乗り越えてきたじゃないか」と、NEWSの「U R not alone」の歌詞を噛み締めていましたわよ、ええ。

確かに雇調金で仕事は増えたかもしれないし、無事に雇調金が振り込まれたお客様からは感謝されてホッとしたけれど、こんなつらい仕事はやりたくないな、というのが本音である。私の周囲の社労士も同様で、この状況を「バブルでウハウハ」と捉えた社労士が本当に存在するんだろうか?と思う。だいたい報酬もいただきにくいじゃないですか。
これ、診断士も同じか…経営相談の仕事、増えたものね。

さて、特集の中で、「6タイプ別 社労士図鑑」というのがあった。
社労士は、「リストラ請け負い型」「病気&けが社員対応型」「事務処理型」「新分野進出型」「寄り添い型」「受け身型」に分けられるらしい。ふむふむ。
私はずっと両立支援に力を入れてきたから、志向は「病気&けが社員対応型」。働きたい誰もが幸せに働けるようにお手伝いしたい気持ちはずーっと変わらない。もちろんこれは社員さんだけでなく、社長さんも含めて。
ただ、診断士資格を活かすなら、「寄り添い型」を極めるのもありだろうか。一番やっちゃいけないのは「受け身型」なんだろうけど、「法律ではこうなっています」と毅然と言えることや、法が守れるように段階を追って支援していくことも大事だと思う…あ、これだとやっぱり「寄り添い型」か。

本当はもう少し手続きや給与にも対応したいんだけど…その基本がわかっていないと、コンサルだって上滑りになるものね。社労士事務所勤務時代、それなりの量に対応していたけれど、手続きも給与も奥が深すぎて、そして間違いは許されなくて、それこそプレッシャーが大きくてなかなか…給与は、今でも冷や汗をかきながら、何度も何度も検算している。

なし崩し的に独立して20年が経つのに、まだまだ自分のスタイルが確立していないな…精進、精進。

# by miki_renge | 2021-07-23 17:36 | 仕事場にて

クラウドサービス勉強中

例年、5月は比較的スケジュールに余裕があるので(昨年度はコロナのせいで大変だったけど)あれやこれやと仕入れしている。
本年のテーマは、クラウドサービス。今さらではあるが、社員情報管理システム、勤怠管理・ウェブ給与明細システム、規程管理システム、インターネットファクスなどの情報収集をし、あるものはお試しさせてもらっている。

トライアルで感じたのは、特に勤怠管理システムは、原理原則を理解していないとどう対応していいか戸惑う場面が少なくない、ということだ。
法定休日と法定外休日の違い、振替休日と代休の違い、などがいい例だろう。
また、これは実際に複数のお客様からも聞かれたことだが、出勤時の打刻。交通渋滞やラッシュを避けて、始業時刻より相当前に会社に到着し、打刻することは珍しくない。しかし打刻から始業時刻まで、その人は仕事をしているとは限らない(指揮命令下に入っていなければ、する必要もない。)労働時間の定義が曖昧だと、自動集計の結果、予想外の時間外労働が生じることもあるだろう。

確かにこれらは便利なシステムだけど、お客様には勤怠管理や給与計算のルールをセットでお伝えしておかないと、かえって混乱させてしまうと思った。
社労士業は(診断士業も、だけど)勉強すべきことが本当にたくさんある。

そして自身の業務効率化のために、規程管理システムは前向きに検討中。デモンストレーションを受けてみたけれど、これがあるとラクになるだろうな、と思った。こういうサービスもこれからどんどん出てくるんだろうな。

さて、仕事の宣伝。
本年度も、「中小企業のための育児・介護支援プラン 導入支援事業」に携わる機会を得ました。平成27年度からだから、もう7年目。そのうち昨年度までの4年間は中央プランナーとして本部事務局勤務が多かったのだけど、どうしても現場支援に戻りたくて(&自分の業務の都合から)本年度は心機一転、プランナーとして各地の支援にまわる所存。楽しみ!!
育児・介護と仕事の両立支援について課題を抱えている企業様、ぜひ支援のお申し込みを。

# by miki_renge | 2021-05-28 15:10 | 情報・IT

事務所を借りた

まもなくGW、しかし緊急事態宣言。
うーん、心躍らないですね。
とは言え、昨年は連日、緊急融資の相談窓口に出ていたことを考えると、今年はまだ緊張から解放される時間があるのだから良しとするか。

さて、だいぶ時間がたってしまったが…実は1月に、事務所を契約した。
診断士登録から20年、社労士登録から10年ちょっと。これまでずっと自宅で仕事をしていたが、もともと自宅は狭い。そしてこのコロナ禍で家族の在宅時間が増えてトラブル多発。こうなると私が家を出るしかない、ということで、思い切って自宅から徒歩2分のワンルームをお借りした。

当初は、とにかく緊急避難!コロナが落ち着いて娘たちの生活スタイルが変わったら自宅に戻る!という予定で大枚はたいたけれど、思った以上に居心地がいいし、集中できる。何しろ気が散る要素がない。
ただ、ついついワーカホリックになってしまう。仕事が片付かないと、夕食後にも出かけてしまう。さすがにまだ寝袋は持ち込んでいないし、あえてガスも契約していない(泊まり込みの仕事がデフォルトにならないように)けれど、要注意。
そして仕事の合間に家事ができないのは、夕方以降に影響することも感じた。
…契約期間はとりあえず2年なので、そのあとについてはじっくり考えようと思う。

おまけ。
女性のビジネス支援マスターコース」、現在受講者募集中です!
私もこちらの一期生、そして本年度はどこかで登壇します。
主な対象は診断士ですが、そうでなくてもOK!まずは5月12日のガイダンスセミナーへ。

# by miki_renge | 2021-04-27 17:08 | 仕事場にて

執筆は生みの苦しみ

年度末。お引き受けした支援の報告書や各種規定、執筆など、この数週間は書く仕事がひたすら多い。

私は実は、ものすごく遅筆である。
士業仲間からは「よく執筆しているね」と言われるが、実はそれなりに苦労している。
とはいえ、書くことは嫌いではないし、「これは発信しておきたい」と思うものが多々あるので、お引き受けするのだけど。

執筆の際は、
まずテーマとゴールを決めて、
構成・展開を考えて、
あとはそれを文章化していくだけなのだが、
この「文章化」が、まさに生みの苦しみとなる。

普通に文章にしていくだけなら、どうということはない。
だから、たとえば専門家派遣の報告書なら、支援した事実をそのまま言葉にするだけなので、たいして時間はかからない。

逆に時間がかかるのは、先方に提出する報告書(提案書)や、法制度の解説といったものである。
なぜなら、いかようにも解釈されることを防がなければならないから。
いったん書き上げても、見直していくと、「この表現はこう受け止められるかもしれない」と、あれこれ考えて変えてみる。
一か所変えると、ドミノ倒しのように、ほかの部分も変えることになる。
その過程で、こんな日本語あるかな?とか、これは口語体では?とか、いろいろ調べることに…かくしてこの繰り返しで、時間がいくらあっても足りない、となる。

うむ、いかんな。

でも、そうやってうんうん唸りながら書いたテーマは、やはり自分の財産になる。
というわけで、日曜日の昼下がりも、一人パソコンに向かうのであった…

以上、休憩終了。

# by miki_renge | 2021-03-28 15:20 | 仕事場にて

謹賀新年2021

2021年、新年をこんな気持ちで迎えると思わなかった。
緊急事態宣言再発令。経済への影響は非常に心配だが、医療現場の逼迫度合いを考えると、必要なんだろう。個人としては、できることをやるしかない。

さて、本年の抱負。
それは、もっともっと人の感情に寄り添った支援を行うこと。

去年は一気に社労士としてのお仕事が増えた。このコロナ禍、お客様のお役に立てているという実感があった。
一方で、法律や制度にばかり気を取られ、ともすれば人の気持ちを置き去りにしてしまったのでは…と反省する瞬間もあった。
社労士は法律を扱うとともに、人の心に触れるお仕事。

それを肝に銘じ、今年は心理学の勉強をしようと決めた。
もともと数年前から必要に迫られて、ハラスメントやメンタルヘルス対応をしていたが、自分でも上滑り感があるな、と自覚していた。もっと本質的な、根源的な勉強をしないといけないな、と。
幸い、これまで蓄積してきた仕事と育児・介護の両立支援の経験とは、親和性が高い。この分野での対応の幅を広げられたら、と思う。

この分野については、実は苦い思い出がある。
まだ20代で診断士・社労士資格もない頃、ハラスメントに悩みメンタル不調に陥った友人の相談に乗ったことがある。元気を取り戻してほしい一心で数回やり取りをした記憶があるが、今振り返ると最悪の対応をしていた気がする。この分野の勉強をするのは、自分にとってはいわば贖罪。
その友人は今どうしているかわからない。追いかけようと思えば追いかけられる交友関係にはあるけど…幸せだといいな。

というわけで、こんな状況だけど、いやこんな状況だからこそ、できることを確実に。

# by miki_renge | 2021-01-08 22:51 | 資格・勉強